フユイチゴとホトケノザ
双耳峰 城山はまだ秋の名残で装っている
鳥居を潜ると団栗の幼木が
山に登る準備をしてこなかったので、麓歩きを楽しんだ。ここ数日は小春日が続き、その陽気が、歩け歩け!と後押ししてくれる。1時間あまりで行ける双耳峰の城山の麓から、山辺神社まで足を伸ばした。気分は春の里山歩きである。
フユイチゴが所々にルビーの実を覗かせている。ジャムにするほど採れないので生食で味見するだけである。クサイチゴでは幾度となくジャム作りしたが、フユイチゴはあまり利用してこなかった。100グラム単位で採れるなら果実酒にしたいのだが、目的外だったのでターゲットにしていなかった。滋養強壮の薬用酒になるので、1度チャレンジしたいとは思っているのだが。1713年に出された「和漢三才図絵」には「果実は甘く、酸、五臓を安んじ精気を益し、志を強くし、力を倍す。久しく服すれば身を軽くし老いず」との記述があるので、昔から滋養強壮、老化防止の薬として利用されてきたのが伺える。
野の植物たちは春が来たのだと錯覚し花を咲かせている。ホトケノザがよく目立つ。ヒメオドリコソウも花をつけ始めている。来週から本格的な冬将軍がやってくるというのに。
「誰がため 赤く輝く 冬苺」