ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

冬苺(フユイチゴ)

             フユイチゴとホトケノザ

          双耳峰 城山はまだ秋の名残で装っている

             鳥居を潜ると団栗の幼木が


 山に登る準備をしてこなかったので、麓歩きを楽しんだ。ここ数日は小春日が続き、その陽気が、歩け歩け!と後押ししてくれる。1時間あまりで行ける双耳峰の城山の麓から、山辺神社まで足を伸ばした。気分は春の里山歩きである。
 フユイチゴが所々にルビーの実を覗かせている。ジャムにするほど採れないので生食で味見するだけである。クサイチゴでは幾度となくジャム作りしたが、フユイチゴはあまり利用してこなかった。100グラム単位で採れるなら果実酒にしたいのだが、目的外だったのでターゲットにしていなかった。滋養強壮の薬用酒になるので、1度チャレンジしたいとは思っているのだが。1713年に出された「和漢三才図絵」には「果実は甘く、酸、五臓を安んじ精気を益し、志を強くし、力を倍す。久しく服すれば身を軽くし老いず」との記述があるので、昔から滋養強壮、老化防止の薬として利用されてきたのが伺える。
 野の植物たちは春が来たのだと錯覚し花を咲かせている。ホトケノザがよく目立つ。ヒメオドリコソウも花をつけ始めている。来週から本格的な冬将軍がやってくるというのに。


「誰がため 赤く輝く 冬苺」

立松和平と良寛

               猪とロクの散歩道


 ステイホームを余儀なくされているので、散歩と雑用以外にすることがない。
 しばらく工作準備に明け暮れていたので、依頼されていた原稿まで手が届かなかった。昨日は自筆で亡き友の家族へ心を込めた手紙を書き、気になっていた依頼原稿も2つ仕上げてメールで送っておいた。さて本でも読むかという気持ちになったが、昼間に本を読むという習慣がないので他の仕事で1日を締めくくった。今回借りた本が宗教教義で大半を占めているので、尚更飛びついて読みたいという気にならなかった。図書室で目にした立松和平の「良寛」だが、2週間前に借りたのがまだ読み切れていない。返却期限になったので、さらに延長の申し込みをしておいた。一旦読み出すと途中で投げ出すことが出来ないので、最後まで読んでしまうと言うのがロクの流儀だ。
 アウトドアーに明け暮れていた若い頃に、野田知佑、椎名誠、C W ニコルたちと同じ匂いがする立松和平の作品に触れたことがある。行動派の作家としてマスコミでも持て囃され、テレビ出演も多く、独特の語り口が今でも耳に蘇る。社会派として「田中正造」を扱った作品が記憶に残っている。
 そんな作家だったので「良寛」をどう捉えたのだろうかと、興味津々でページを繰った。道元の教えが全編を貫き、その教えに近づくべく禅修行した良寛像が綴られている。病床にあった立松和平も、良寛のような生き方をしたかった、との願いが込められていたのかも知れない。筆半ばにして没した作家の思いが、未完の作品を通して読み取れる。


「軟弱が 頭を去来 ストーブで」

部屋を飾る

                紅葉五彩(10号)

                 コブシ(6号)

        マウイ ムーン(娘夫妻から)


 先月勤労感謝の日に絵画展を観に行き、野村画伯の作品に心が動いたことは、既にこのブログで紹介した。彼の作品で家を飾ることができれば良いなあ~と思っていた。そんな矢先、当分ステイホームを余儀なくされることになろうとは。
 予定していたドイツへのハイキングも出来なくなったし、昨年は嫌韓ムードのとばっちりをもろに受け、世界的にも貴重な韓国の干潟への野鳥観察も催行できなくなった。国内ではコロナ第3波に大きく影響を及ぼしているGoTo政策を未だに捨てきれずにいる。コロナ対策が後手後手になり、とうとう危惧されていた医療崩壊が現実のものとなってきた。今さらキャンペーンにホイホイと乗るほど脳天気な方はいないだろう。
 画廊では絵を購入するまでに至らなかったが、帰宅してからも作品群が脳裏に焼き付き、お気に入りの作品がまだ残っていたら、譲って貰おうと心に決めた。彼の評価は美術年鑑で号2.5である。10号の『紅葉五彩』と6号の『コブシ』を予約しておいた。清水の舞台から飛び降りる決意で、やっと念願のアクリル画を手に入れることが出来た。
 ボクの油絵作品もあるのだが、とても部屋に飾る代物ではない。工作室で眠っている。昔は人の迷惑も考えずに差し上げたものだ。そんなことも思い出しながら、昨日から素晴らしい絵画が部屋に光彩を放っている。


「秋と春 絵画が冬を 忘れさせ」

名残紅葉と干支工作

              用意した工作キット

              皆さんが作った完成品

               駅構内での昼食納会


 前日の夜に「通天閣」と万博公園「太陽の塔」が赤く彩られた。コロナ危険信号である。不要不急の外出は自粛して下さい、とのお願いが出された。急遽、サークル「トンボのメガネ」の皆さんにその旨をお知らせし、例会参加は個人の判断に委ねることにした。メールを確認して頂けたら参加者も少なくなり、密状態を避けることが出来ると予測して集合場所の万博記念公園駅に向かった。
 ところが減るどころか、反対に当日にも参加したいという方がおられたりして、キャパを遙かに超え24人の大人数になってしまった。マスク着用、密にならない、盛り上がらない、などお願いして公園を目指した。季節が進んだせいか入場者も少なく、願ってもない環境下で僅かに残る紅葉を愉しめた。
 少し高台にある東屋が今回の工作をして貰う場所である。出来るだけ向き合わないように座って頂き、工作提供者のロクもマスクとフェイスシールドを着用して、あらかじめ用意したマニュアルを配り、作り方の説明をした。屋根こそあるが風通し抜群という場所なので、寒さ対策をしてきて頂いたが、昨日もまだぽかぽか陽気で助かった。
 今年は望年会を中止するので、その代わりとして昼食納会に切り替えた。駅構内の無料休憩場所が打って付けだと目をつけておいた。たっぷりのテーブル席を密にならないように三々五々に確保して頂き、静かに食事会を行い今年の例会を締めくくった。


「爺婆の 子どもに還る 小春かな」

「丑」マニュアル

        マスクを着けて完成(牛乳パックを入れものに加工)


 危惧していた医療崩壊が目の前までやって来た。コロナ対策では「4人以上の外食は控えましょう」位しか言わず、大阪都構想の住民投票に走り回っていたツケが現実のものとなってしまった。政府の無為無策振りに輪をかけるていたらくぶりの維新政治である。隣の池田市の市長は公私混同も甚だしく、百条委員会に付されている。委員会設置に反対したのは維新議員だけと聞いてあきれる。それもそのはず市長は維新が送り込んだ輩だった。
 今日のテーマから話が逸れてしまった。大阪では昨夜8時から通天閣に赤信号が点り、第1波で経験した「不要不急の外出は自粛して下さい」が打ち出された。近県でも県をまたいだ移動は控えるようになどとのお願いが出されている。そんなこともあり、干支工作を提供する行事が悉く中止されることになった。もちろん賢明な手段だと思うが、工作を楽しみにしていた方には申し訳ない。
 そこで材料さえ手にはいれば、応用も利くのでマニュアルを公開することにした。干支の丑を団栗と黒竹を使い、マスクを掛けた座り牛のイメージで作ってみた。その一端を紹介するので、興味ある方は作ってみられたら。年賀状にも画像として登場させられますよ。


「牛さんも マスクをつけて 待機中」