6san-activelifeのブログ

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

蛇結茨


 武田尾の駅を降りるとジャケツイバラの鮮黄色が真っ先に目に飛び込んできた。ここは過って活動していたシニア自然大学校研究科グループで、定点観察を何年も続けて来た馴染みのエリアだ。今回はそのグループとOBたちで作るサークル合同で観察会を行った。懐かしいメンバーたちとの観察会になったが、どうしても先輩風を吹かす雰囲気があったように思い、しゃしゃり出た部分は反省点である。そうした気持ちも込めて、合同の反省会ではいっぱい反省した(ビールで一杯)ことは言うまでもない。
 ジャケツイバラもパイオニア植物で、河原などに勢力を拡大して行くので、別名で「河原藤」とも言われれいる。土木工事でブッシュなど出来るとそこに芽を出す。武田尾では数年前の豪雨で山崩れを起こしたので、その跡地のかなり高い斜面まで拡がり、景色を一変させている。全山ジャケツイバラで埋め尽くされたら綺麗だろうなあ~と無責任な事を言っていた。花は綺麗だが棘は鋭く近寄れない。種(豆)は下痢止めやリューマチ熱などの薬効があるようだが、有毒なので食用には出来ない。


「手を出して 毎度の痛さ 河原藤」

赤花夕化粧

              何とも優雅な夕化粧

               偶に白花もある


 コーラス練習に向かう道端にユウゲショウが咲いていたが、練習時間に間に合わないので先を急ぎ、帰り道で撮るようにした。名前としてはユウゲショウでも良いのだが、白粉花(オシロイバナ)の別名を夕化粧とも云うので、区別するためにアカバナユウゲショウとしている。夕方に咲くという事で名付けられたが、朝から咲き出し日中でも咲いている。北アメリカ原産で、明治の頃に観賞用として輸入されたものが、瞬く間に野生化し帰化してしまった。関東以西に分布し、温度選好性を持つため、温暖化で次第に北上するだろう。
 この花との出合いは、僕が山で倒れた時に入院した天理の病院で、散歩途中に可愛い花を見付け、摘んで帰り、病床のガラス瓶に放り込んだのが始まりである。見舞客が訪れてくれると病院周辺を案内し、植物や近辺の歴史などを見て貰っていた。その下見を兼ねて散歩をするので次第に行動範囲は広くなる。先生の病室往診時にいない事があり、看護師に叱られて、緊急時の対応のために散歩コースを書かされた。その地図を見て「これは病人の散歩範囲ではない、まるでハイキングコースだ!」日増しに日焼けして行った病人の後を、色白の見舞客が付いて歩く、という世間では考えられない思い出がアカバナユウゲショウが咲き出すと甦る。


「赤花に 帰りに寄ると 声をかけ」

要黐

           余すことなく花をつけたカナメモチ


 カナメモチとかアカメモチとか言うのでモチノキ科の植物と思ってしまいますが、昨日紹介したバラ科の植物です。同じく勘違いするのはネズミモチやトウネズミモチで、こちらもモチと付いていますがモクセイ科になっています。名付け親に苦言を呈したいものです。カナメモチは常緑の小高木ですが、材が硬いのでカマツカと同じような用途があります。鎌の柄とか扇の要に使われ、牛の鼻輪にも使っていたようです。名前の由来はモチノキに似て要に使うからという単純なものです。ウバメガシやアベマキ同様、比重の高い樹種で0.98もあるらしいです。
 カナメモチは萌芽力が強く、刈り込みに耐えられるので生け垣や庭木に適しています。特に春の新芽が赤いので好んで植栽されて来ました。昨日はむろいけ園地で撮ったものですが、山の尾根筋でも自生のものを良く見かけます。最近では残念ながら生け垣用にはレッドロビンという西洋カナメモチに座を譲っているようです。


「花咲かせ 観て来て触れて 要黐」