ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

紅葉と桜

                八重の子福桜


 まだ山の紅葉はもう少し先になるが、京都府立植物園のモミジたちは色付き始めて来た。真っ赤なモミジも綺麗だが、そこに辿り着くまでの過程も捨て難い。今がその時期で、陽の当る部分から紅葉して行くグラデーションが何とも言えない。観光地の紅葉を見たいとは思わないが、静かな雰囲気の植物園は最高である。朝から雨模様だったので尚更である。いずれの植物園も隠れた紅葉の名所と言えるだろう。紅葉狩りをするなら植物園がお勧めだ。
 紅葉に飽きたら秋咲き桜を探すのも、植物園内での楽しみになっている。十月桜は春にも花を咲かせるが、秋は控えめに花を付け、紅葉の邪魔にならない程度に咲いている。子福桜も可愛い八重の花を咲かせている。普通八重咲きは実を付けないが、名前の由来になっている子福桜はサクランボが複数で結実する。
 今回、京都植物園を訪ねた目的はドングリ拾いだった。トンボのメガネ例会で「ドングリを食べてみよう!」というのを計画しているので、食べられるドングリ探しだった。既に万博記念公園でマテバシイを拾い、茨木市泉原ではツブラジイを拾ってある。今回はシリブカガシ探しだった。今年は台風が熟れる前の実を落としたので、相対的に中身が詰まっていない未熟ドングリが多かった。


「紅葉して 一際幹を 黒々と」

100周年


 価値創造さんが11月3日付けでアップされている企業の記念式典に列席して来た。創業者が経営の神様ともてはやされていた。創業者の斬新的な経営哲学が100年経った今に引き継がれている。石油ストーブで発火事故が起こり、全社あげて製品回収に取り組み、経営危機から脱したのを思い出す。各種企業が安全基準を守らなかったり、改ざんしたりするニュースが相次ぐ中で、失敗を教訓として立ち直り、消費者の信頼を取り戻したのは立派だ。同じ過ちを何度も繰り返す企業があるが、企業風土が改まらない限り悪しき習慣は繰り返される。
 式典にはゲストとして里見浩太郎と由美かおるが来られた。おふた方は企業提供の人気番組「水戸黄門」でお茶の間の人気を集め、25年に渡って出演して来られたらしい。里見浩太郎さんは83歳と思えない若々しい声でたくさんの歌を披露された。由美かおるさんもアコーディオンの弾き語りなど、絶えず新たなものにチャレンジされてあの若さを保っておられる。何もしないで過ごすより、何かに打ち込む姿勢こそが若さを保つ秘訣だろう。


「立冬に 人生100年 まだまだや」

石蕗(つわぶき)


 花の少なくなる時期に彩りを添えてくれるのがツワブキである。日本原産種で概ね海岸に近いところで自生している。山の林内でも見かける事が出来る。葉っぱに光沢があるところから艶蕗と言われ、それがツワブキになったとされている。他に厚葉蕗(あつばぶき)から「あ」が無くなりツワブキになったという説もある。漢字表記に石蕗を充ているのはフキよりも厚そうに見えるからかも知れない。日本海側では石川県、太平洋側では福島県以西に自生し、園芸品種として改良されたものが公園や庭園などに植栽されている。九州や沖縄などの島に自生しているので南国の雰囲気が強い。
 ツワブキの葉っぱには抗菌作用があり、湿疹や打撲、腫れものなどに葉を炙って塗布するなど民間薬としても使われてきた。魚の中毒には青汁をそのまま服用すると好いらしい。関西ではあまり食べる習慣は無いが、西に行くほど「きゃらぶき」として土産物に加工されていたり、煮しめなどの食材になっている。春に葉が展開する前の若い茎を利用する。物産展などで水煮したものを見かけたら買って帰る。
 ツワブキはキク科だから舌状花と筒状花で構成される頭花である。花びら様の舌状花は雌性で、中央の筒状花が両性になっている。


「潮騒の 聞え来そうな 石蕗の花」

茶と菊


 先月は台風被害で休園していた天王寺の慶沢園を再訪した。昨年同時期に訪ねた時に菊が上手く仕立てられていたのを思い出したからである。今年は開園にこぎつけるのにエネルギーを費やしたのか、菊までは手が回らなかったようで、一ヶ所だけに寄せ植え状態の花壇が作ってあった。別に菊の愛好家でもなく風物詩としての鑑賞目的だから、これで善し!としよう。その代わりとして茶の花を愛でることにした。こちらも華やかではなく下向きに花を咲かせる。ただ金色の雄しべ密集が美しい。数少ない花にはミツバチが集まって来る。都会の中にある庭園の花を求めて、彼らは何処からやって来るのだろう?
 茶はインド・スリランカ・中国が本場だが、日本にも早くに伝わってきた。聖武天皇の頃には薬用として使われていたようだが、12世紀、後鳥羽天皇の時代に留学生が中国から製茶法と種子を持ち帰ったとされる。足利時代以降、僧、武士、庶民に茶道が普及して茶の文化が定着し出した。庶民が日常的に飲用するようになったのは確か江戸の頃と記憶している。茶も菊も江戸時代に普及した。火事と喧嘩は江戸の華、茶と菊は江戸の花と言うところか。
 日本の茶は低木性のシネンシスと言う種類が栽培に適している。緑茶・ウーロン茶・紅茶は基本的に同じものだが、醗酵させる度合いで区別されている。緑茶は醗酵させない。紅茶は醗酵させたもので、その中間がウーロン茶になる。紅茶などには高木性のアッサム茶が使われている。それらのチャノキにはカフェインやタンニンが含まれているので薬効もある。カフェインは発汗・興奮・利尿作用があり、茶タンニンは下痢などに効くらしい。何れにしても各種お茶は用途に依っての健康飲料になる。


「茶の花を 見上げて観れば 蕊林」

吾木香(われもこう)


 今年は秋が短かったと嘆いているが、あまり秋の花をアップしていない。全て異常気象の所為にして来た。どれどれ!と近くを散策してみるとサンキライの実が赤く夕陽に輝いている。リース材料として採取して帰ればいいのだが、あいにく剪定ばさみを持って出なかった。タツナミソウも波しぶきを上げ出してきた。散歩に出たのが遅かったので、光り不足のために綺麗な写真にならない。日を改めて撮りに出たい。
 ワレモコウが少しだけ咲いていた。あまり彩を持たないこの花が夕暮れ時の雰囲気を醸し出してくれる。バラ科と言うが華やかさは無く地味な花で、お月見にススキと一緒に飾ったり、茶花として好まれている。小林一茶が「吾亦紅 さし出て花の つもりかな」と詠んでいるのが頷ける。根茎にタンニンやサポニンが含まれているので、止血作用があり痛み止めなどの薬効もある。食べたことは無いのだが若葉は食用になるようである。何れにしてもたくさんないので、秋まで残しておきたいと思ってきた植物である。
 俳句や短歌には「吾亦紅」と言う表記がよく使われるが、由来的には国産の木香の意味から「吾木香」が使われた。杉本正人の吾亦紅はロクの十八番である。合唱団では新実徳英の「われもこう」を練習曲としたが、上手く仕上がらなかったのか、先生から発表の機会を与えて貰わなかった。


「吾亦紅 思い思いに 向き違え」