ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

2種のサギゴケ(予約投稿)

               ムラサキサギゴケ

                  サギゴケ


 ムラサキサギゴケはよく見かけますが、サギゴケは特定の場所を好むのかあまり見かけません。学名からはムラサキサギゴケの白花種と考えられているようですが、別種だとする説もあるようです。名前を変えているので別種かも知れません。
 今まで色々と野の花を観察してきましたが、たまに見かける白花種に出会うと、何故か嬉しくなります。先日アップしたシロバナタンポポは別種扱いされているので、サギゴケも別種かなと思ったりします。 
 ムラサキサギゴケは花柱の先端部が大きく広がり2列になっています。内側に触れると上下に分かれている柱頭の先が閉じてしまいます。暫くするとまた開いてくるようです。これを柱頭運動と呼び同じ仲間のトキワハゼなどにも見られるらしいです(山渓ハンディ図鑑)
植物たちは色んな戦略をもっているので、観察するのが楽しくなりますが、本人たちには迷惑な話でしょう。


「春目覚め ダブルベッドに 似たる花」

玉の浦椿への期待

           こんな苗木で花を咲かすだろうか

            三椏の苗木

             啓翁桜も葉を展開してきた


 一昨年ひとくらクラブの仲間から玉之浦ツバキの苗木をたくさん頂いた。地域の方やサークル仲間にも配ったが、残った苗木はしっかり植木鉢に根付いている。その内の一つが昨年も蕾を付けていたが、花を咲かす力は無かったようで、未だしっかり根付いていないのだと諦めていた。ところが今年は蕾をふたつに増やし、順調に膨らんで来た。小さな苗木に花を咲かせてくれたら、みんなに自慢することだろう。それぐらいの期待を持ちながら、毎朝見守っている好々爺の姿を想像して欲しい。
 タマノウラは五島列島玉の浦町の山中で発見されたヤブツバキの突然変異種で、ヤブツバキと同じ一重のラッパ咲きで、赤い花弁の周囲に白い覆輪が入る綺麗な椿である。頂いた方の出身地が五島ということで、殊の外大事に育てられている。突然変異種だから種を植えても、ヤブツバキに先祖返りしてしまうので、挿し木でしか育てられない。
 日本の野生ツバキはヤブツバキ、ユキツバキ、サザンカだけだから、それ以外の椿は全て挿し木で育てられている。玉の浦を母種とした爪白花弁の品種が多数作られ、「玉」を冠した椿が市場に出回っている。
 愛宕山で三椏の実生苗木がたくさんあったので頂いて帰り、植木鉢にさしておいた、根付いてくれることを願って。
 今日から娘夫婦のプレゼントで小旅行に出掛けるので、皆さんのブログは帰宅してから拝見します。


「水やりは 春雨に託し 旅に出る」

愛宕山のミツマタ

             修験の道を駆け上がる11人

                ミツマタ群生地

             低山会お決まりのお茶タイム


 地元山の会「低山会」から愛宕山のミツマタを訪ねるという連絡を頂いた。愛宕山にミツマタの群生地があったかな?といぶかしんでいたが、山に詳しい先生方の案内だから、穴場をご存知なんだと3台の車に分乗させて貰い、サクラ真っ先りの風景を楽しみながら向かう。サクラに混じり、儚げなタムシバも散見できる。この辺りにはコブシではなくタムシバが自生するのですと、偉そうに先生方に説明する。低山会のリーダーやサブリーダーは校長先生経験者で、学校支援活動でもお世話になった方々である。
 車は京都亀岡方面ではなく篠山の「でかんしょ街道」を走っている。以前に訪れたことのある龍蔵寺のミツマタが訪問先だった。そこに信仰の山として崇められている愛宕山645mが鎮座している。周回コースがありミツマタの季節にはハイカーも押し寄せるが、昨日は土曜日にもかかわらず、数組しか出会わなかった。鉄道駅からのアプローチが長いので敬遠されているのだろう。
 帰宅してからYAMAPでルート確認をすると、2時間あまりで周回できるコースをハイカーの皆さんは利用されている。我がリーダーは中央の直登コースを採られた。ロープが張られているが、踏み跡もない斜面を這い登らなければならない。3点確保といわれるが4点確保になってしまい足が前に踏み出せない。全員が退職組のシニアなのに、若者でも大変な登りを事故もなく登り切った。二度と登りたくない危険なコースだった。下山は周回コースだったので、地と天の隔たりを感じながらルンルン気分でミツマタに辿り着くことが出来た。


「春の山 地獄極楽 往き来して」

廣田神社のコバノミツバツツジ

            雄しべの葯から垂れ下がる花粉

             大輪の「太白」というサクラ

              ソメイヨシノをバックに


 阪神タイガースが今年もアレンパを果たせるようにと、監督以下全選手が必勝祈願に訪れた廣田神社だが、今のところ神仏から見放させているような不甲斐ない成績でフアンをヤキモキさせている。
 サークル「トンボのメガネ」は7年振りになるのだが、コバノミツバツツジ2万本が植わっている廣田神社境内の広田山公園を訪れた。西宮駅に集結した33人は貸し切り状態のバスを利用して神社に向かう。7年前に案内してくれた知人が鳥居下で待っていてくれた。
 今回は午前中はしっかりコバノミツバツツジの観察にあて、午後からはこの時期だけ解放してくれる越水浄水場を訪ね、各種サクラの違いを観察することにした。コースの最後は夙川のソメイヨシノで締めるという贅沢な花三昧の観察会を企画した。
 廣田神社のコバノミツバツツジは兵庫県の天然記念物に指定され、2万本を絶やさないように若木を植栽するなどして維持管理されている。2~300年の古木もあるが、次第に寿命がつき、ひこばえで持ちこたえているようだ。
 ミツバツツジとの違いは、雄しべの数が倍の10本で構成されている点である。ルーペで観察すると雄しべの「葯」部分が目玉のように見える。花粉が出てくる様を仲間がピンセットでつまみ出し再現してくれる。
 ソメイヨシノの両親探しでは、エドヒガンがお母さんで、オオシマザクラがお父さんと言われている根拠などを考える。エドヒガン系のサクラは子房部分の萼の膨らみで見分けることから、たぶんお母さんと言われるのだろうと推理する。
 マニアックな観察から花園景観まで、それぞれの思いで満足されたようである。何時も案内文の持ち物欄に笑顔をお持ち下さいと書いているが、昨日は帰りまで笑顔をお土産にされたようだった。観察エリアでの打ち上げを予定していたが、順番待ちでとても利用できないので、十三まで引き返した10人で乾杯してきた。


「花園に 4月の風も 味方して」

石楠花擬(シャクナゲモドキ)

             赤穂の牡蛎まで供されて


 ユリノキの花が最もランプシェードに似ているように思うが、こちらの花も同じような花姿で人々を魅了する。シャクナゲモドキは長居公園の一角に植栽されていたのが初めての出会いだった。ユリノキがお洒落なレストランのランプシェードなら、シャクナゲモドキは場末のバーに似合いそうだ。こんなことを書くと静岡県知事の就労差別発言のように「差別」だと受け取られ兼ねない。僕的には静岡県知事発言に目くじらを立てるより、国民を愚弄している自民党政治に怒り発信の矛先を向けるべきだと思っている。マスコミの目眩まし作戦かも知れない。大きく報道されないが武器輸出を自公政権で合意して「死の商人国家」へ突き進んでいる。そのための「経済安保」も危険な国民監視法案になっている。
 何時ものことだが、直ぐにタイトルから脱線してしまう。シャクナゲモドキは中国南部、インドネシア、ベトナムなどの標高1000m級の森林地帯に自生しているらしい。香港では正月飾りに欠かせない花ということで、英名ではホンコン・ローズと呼ばれている。
 昨日は「いしずえ会」の地域支部結成をするということでお呼び出しを受けた。いしずえ会というのは社会の革新化を志した方々の遺族会で、故人の遺志を受け継ごうという崇高な理想を持つ人々の集まりである。僕は何人もの仲間を送り出している関係もあり、遺族ではないが賛助会員として協力してきた。参加者は殆ど教職員ばかりだが、大阪府知事だった黒田了一さんの娘さんなども参加されていた。思い出話に花が咲き、微笑みいっぱいの楽しい集いだった。圧倒的に婦人が残されているが、皆さんは底抜けに明るい。


「蒸し牡蛎も 話のソースが 隠し味」