6san-activelifeのブログ

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

岩煙草


 トンボのメガネ例会で赤目四十八滝へイワタバコを観に行った。大阪都心から2時間ほどかかり、三重県と奈良県の県境に位置する。ロクの処からだと3時間もの遠出になる。ちょっとしたミニ旅行気分だ。たぶん滝道歩きだから涼しいだろうと思いきや、湿度が高くむしむしする歩きになった。イワタバコはそんな環境が好きなのかもしれない。岩盤にへばり付くように咲いている。花は葉の大きさに比べれば目立たないほど奥床しい。1.5cmほどでナスに似た花を咲かせるが、こちらはナス科のタバコ属ではなく、イワタバコ科イワタバコ属で別物である。しかし、大きな葉はタバコを想わせ、まさに岩に生える煙草そのものである。
 福島県以西に分布し万葉集にも詠まれるぐらい親しまれて来たが、分布が限られるようになり、我々としては遠くまで訪ねなければならない。金剛山の登山コースで出合ったのが随分と前のことで、定点観察していた高槻の川久保渓谷に少しだけ成育していたのを思い出すぐらい貴重な植物になって来た。それというのも葉っぱが胃薬になり、生の葉っぱには苦味があり独特の風味が好まれ、山菜として摘まれて来たからだろう。ロクは貴重種は採取しない主義だが、もし試してみたい方は葉っぱを1~2枚残して採取してほしい。くれぐれも根絶やししないように!


「岩煙草 露の重さに しな垂れて」

河原撫子


 花色、花姿ともに超一級品、秋の七草カワラナデシコです。なぜ河原を冠しているのか疑問に思うところですが、日当たりのよい山道や草原でよく見かけます。日本在来種で中国から渡来して来た「唐撫子」に対して「大和撫子」とも呼ばれています。最近では使うのもはばかられる女性の美称としてお馴染みの言葉です。憚られるというのは「女は女らしく」という男性上位思想が見え隠れするからです。安倍改造内閣でも女性閣僚は2人にとどまりました。まだ政治の世界では女性は「大和撫子」で居て欲しいのでしょう。
 ナデシコとは、我が子の頭を撫でるぐらい愛しく、可愛い花だということから命名されました。古名では常夏(とこなつ)と呼ばれ、初夏から秋まで花期が永いところからのようで、万葉集にもたくさん詠まれています。ネットで調べていて知ったことですが、英名の「ピンク」は「輝く目」という意味で、この花が語源になっているらしいです。ピンク色とは撫子色のことだったのです。


「撫子の 襞の拡がり そっと手を」

弟切草

          飛び散った血の跡「オトギリソウの葉っぱ」


 5月27日にビヨウヤナギとキンシバイの違いを紹介しましたが、その時、両者はオトギリソウ科に属していて、もともと草本であるオトギリソウにまつわる伝説を紹介しました。今回は本家本元の草本オトギリソウです。名前の由来になった黒い油点まで見て貰いたいとアップで撮って来ました。以前紹介した名前の由来を再度紹介させて頂きます。「オトギリソウというのは草本で『弟切草』という伝説を持つ薬草です。鷹匠が傷ついたタカの治療にある薬草を使っていましたが、その秘薬を誰にも知られないようにしていました。気の良い弟はそれを他の鷹匠に漏らしてしまったのです。兄は怒り狂い弟を切り殺してしまいました。オトギリソウの葉を透かして見ると黒点が見えます。それが弟の血の跡だというのです。弟の恋人まで後を追ったという悲しい伝説です」葉っぱに散っている黒点が血の跡に見えますやら。オトギリソウ科には違いによって黒点と明点があります。木本の方には黒点は無く、明点という白っぽい油点が確認出来ます。
 オトギリソウは鷹だけに効くのではなく、我々人間にも効く薬草として利用されて来ました。煎じ薬として利用しますが、神経痛・リューマチ・痛風・腰痛などに効くので入浴剤としても使われます。外傷・打撲傷・虫刺されにも効くので、いざという時、近くに葉があれば使って見て下さい。


「暴政を 蜂の一刺し 倒してよ」