ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

三手裏星と熊リン

       3裂した葉から三出・葉裏の胞子を星に準えて裏星

           日当たり良い渓筋斜面に群生する

           ボランティアさんが檻内を清掃中

         胡桃を食べるクマのとよ君(かなりの接写)


 9月第1金曜日にトンボのメガネ例会で、カリガネソウと野生ランのミヤマウズラを観に行く予定を立てている。仲間からの情報で年間計画に組み込んだが、10日後に迫って来たので生育場所とコース確認のために高代寺山を下見してきた。色んなところを探したがお目当ての植物には出合えなかった。後は本番時に提案者に案内して頂くしかない。
 この山ではコース途中で常緑シダ植物ミツデウラボシを観察することが出来る。観察会で見付けたら葉を少しだけ採取し、皆さんのポケットに入れて貰う。帰るときに香りを嗅いでもらうと桜餅の良い香りがする。香りの正体はクマリンである。生葉では匂わないが、ポケットに入れている間に酵素が働くことでクマリンが生成される。世界にはクマリンを含む植物が100種ほどしか確認されていない。日本ではフジバカマが昔から媚薬効果があるとして利用されてきた。ヨーロッパではアカネ科のクルマバソウの乾燥葉をベッドのマットに入れられていたようだ。他に落葉でカツラやタカノツメなども良い香りを提供してくれる。
 クマリンに掛けた訳ではないが、高代寺には猪の罠にかかったツキノワグマが飼育されている。殺処分にする方針だったが、高代寺住職が「殺生はならず!」との思いから、境内に堅牢な檻を設けて飼育するようになった。一般財団法人「日本熊森協会」のボランティアさんたちによって保護されている。檻の掃除日にあたっていたので、とよ君(8歳雄)には会えなかったが、わざわざ我々のために餌投入口からクルミを与えるのを見せて頂いた。冬眠準備のために脂肪たっぷりの餌を与えているとのこと。


「食欲の 秋は味から 香りから」

羅摩(ががいも)

      中央に虫の口を挟むスリットを持ち受粉効果を高める構造


 ガガイモが咲き出した。何時も大きな株で茂るところがあるので、花が咲き出す頃になるとそこまで確認に行く。花の中は毛が密生している。何とも特徴がある花なので毎年見ないと気が済まない。ガガブタと言う花も毛が生えているので「ガガ」がそんな花を指すのかなと由来を調べたが違ったようである。名前の由来は各説あり、古事記にも登場する古来から親しまれてきた日本固有種である。鏡草・鏡芋などの別名を持つ。愛用の山渓図鑑ではガガイモ科になっているが、最近ではキョウチクトウ科に再分類されている。
 キョウチクトウ科となると毒性分を含むイメージを持つが、ガガイモの若葉は食用にもなり、初秋に採取する果実・種子・葉は滋養強壮や腫れ物、解毒・虫刺されなどの薬効がある。茎を手折ると白い乳液を出す仲間のイケマも同じような薬効を持つが、根にはアルカイド系の毒を持つので注意したい。
 ガガイモに興味を持ったのは「種子たちの知恵」多田多恵子作に出合ってからだ。そこでケサランパサランの存在を知ったし、古事記に出て来る「羅摩舟に乗った小さな神様、小彦名神」神話の話など、日本で最初に書物に紹介された最古の植物である。因みに鳥類ではセキレイが古事記に登場している。


「虫たちを ふわふわベッドへ 鏡草」

SUN-DYU

             パネラーは歴代府本部会長

      現会長挨拶とシンガーソングライターの野田淳子さんの後姿も

           今朝の訪問者イソヒヨドリかな?


 検挙率が高いといわれていた日本の警察だが、最近は高いどころか弁護士と被告の接見後に逃げられてしまうとか、笑えない対応が目立っている。検挙率の裏を返せば実績を上げるために、ずさんな捜査で罪もない人を犯人に仕立て上げ、冤罪被害者を作り出している。可視化が義務付けられたが、検察側が都合のいい部分だけを法廷で公開するなど、運用に問題を抱えている。
 NHKで放送された「逆・転・無・罪」ーえん罪・奇跡の逆転無罪判決ーは日本の警察の取り調べの在り方など、いかに前近代的なものであるかを知らしめてくれた。コンビニ強盗の犯人とされた土井佑輔さんの無実を証明したのは、お母さんたちの必死の努力の賜物である。携帯履歴やコンビニドアーに付いた指紋と、警察が証拠とした指紋採取の時系列矛盾が明らかにされた。
 敢えて土井君と呼びたい若者で、仲間とともにミュージシャンとしてライブ活動を続けている。グループ名はSUN-DYU(サン・ドュー)。彼らが日本国民救援会大阪府本部・再建70周年記念レセプションのオープニングに登場した。昭和世代には取っ付きにくいラップ音楽である。乗ろうとするがリズムに付いていけないシニアの姿が目立った。
 ロクのライフワークとも言うべき救援会活動は、今後も続けて行きたい元祖ボランティア活動である。折角のご馳走と飲み放題もノンアルコールで我慢してきた。


「熱き夏 ラップに手足の 乗り遅れ」

汽車ヤスデ


 昨日は地球環境『自然学』の講座日で「線路を覆い尽くす汽車ヤスデの大発生」という、どちらかと云えば気持の悪くなるようなテーマの講義だった。しかもスポーツで有名な大東文化大学の橋本みのり先生、女性の准教授というから更に驚きだった。先生も仲間から何でヤスデが研究テーマなのと聞かれるらしい。ムカデ、ヤスデ、ゲジゲジなどの多脚生物は基本的に好きになれない。でも講義内容には知らず知らずに惹き込まれた。
 キシャヤスデは中部地方の八ヶ岳付近に8年に一度大量発生して、小海線の線路を覆い尽くし、汽車がスリップしてしまうところから「汽車ヤスデ」と名付けられた日本の固有種である。アメリカで周期大量発生するセミの話は有名だが、日本でも大量発生したヤスデが汽車を止めたというニュースをご記憶の方もいるだろう。それが毎年ではなく8年に一度と言うから興味を惹いた。2016年に大量発生したので次は2024年になる。彼等は一定の寒さを必要とするので次第に標高の高い処へ移動中とのこと。山歩きをしていた頃にこの話を知っていたら、北八あたりでキシャヤスデ探しをしていたかも知れない。
 根底に生物多様性の大切さと、温暖化などの地球環境の変化などがあるが、生産者としての植物界、消費者の動物界、そしてヤスデなどの分解者たちの役割などの話に、一消費者としてのホモサピエンスの居場所と役割がよく判った。


「この暑さ 魑魅魍魎も 避難中」

野赤小豆


 何時も通る散歩道にノアズキが今年も咲き出した。マメ科特有の蝶形花を咲かすが、花弁中央に龍骨弁という捩れた部分を持っているのが不思議だ。何か受粉を助ける戦略でもあるのだろうか?
 夏休みの期間に限ってNHKラジオで子どもの科学相談コーナーを放送している。時間のある時には聴くようにしている。我々の観察会でも役立つロープレになるからだ。そこでノアズキの龍骨弁が何で捩れているのか聞いてみたい気がする。孫でもいれば代役で聞いて貰えるのだが。
 ノアズキにそっくりのヤブツルアズキと言うのがあるが、違いがよく判らない。だのにノアズキと紹介している根拠は、こちらは多年草で毎年同じ所に生えるというだけで決めつけている。ヤブツルアズキは一年草だから生育場所が変わる。赤いダイヤと言われる小豆はヤブツルアズキの改良種である。ノアズキの別名を姫葛と言うが、葉っぱがクズにそっくりである。小型にしただけで直射日光が強い時には葉裏を見せて、光を反射させると言うところまで似ている。


「黄花咲き 秋はそこだと 声聞ゆ」