6san-activelifeのブログ

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

木耳


 桜観察に行った時に見付けたキクラゲ2種です。アラゲキクラゲとキクラゲです。前者は切り株で、後者は広葉樹の倒木についているのを見付けました。両方とも同じように食べられます。中華料理には乾燥したものを使っていますが、採りたてでも食感は一緒でコリコリしています。食べ方も色々とありそうですが、手っ取り早く鍋の具材に使いました。木耳と漢字表記されますが、形や感触など耳たぶのようです。食感がクラゲに似ているので木クラゲになったのでしょう。
 なんでも食べてみたいロクとは違い、慎重派の妻はなかなか箸をつけようとはしません。早く食べないと無くなるよ、とばかりに食べ急いでいると、やっと妻も箸を出します。結局、食べ出すと美味しいねと言ってたくさん食べます。以前2度ほどイグチ系のキノコで食中毒らしき体験しているので僕は「お毒見役」に徹しています。


「花冷えに 鍋の恋しい 夕餉かな」

黒文字

            クロモジの花が下垂(山は桜色)

          間もなく開花のカナクギノキ花芽と葉芽


 昨日も山での散策を楽しんで来た。日本原産種クロモジの花盛りである。暗緑色の枝に黒い斑点が入っている様が、文字に見えるからと名付けられたとか、女官言葉のモジから来たとの説もある。高級和菓子の爪楊枝に使われている。茶会などで供される和菓子に添えられている楊枝にはクロモジが使われている。因みに爪楊枝のことを黒文字とも言う。同じ所にカナクギノキも花芽と葉芽が膨らんできた。こちらもクスノキ科のクロモジ属だから良く似ている。少し大きいかなというくらいの違いしかない。樹皮で違いを確認すれば良い。金釘というが釘の材料に使った訳ではなく、老木樹皮が鹿の子模様になり、カノコからカナクギに転訛したと云われている。
 クロモジの樹皮にはアルコールを含む芳香があり、香水、石鹸の香料などに使われる。薬効もあるので養命酒にも含まれているらしい。昔は女官などの歯磨き用として枝を砕いて使っていた。ロクの提供する野草料理にはクロモジ茶を添えることにしている。クロモジ酒にもなる様だがまだ試していない。


「桜観の お弁当後に 黒文字を」

垣通し


 これぞシソ科というべき独特の唇弁花を持つカキドオシが咲き出してきた。花色・立ち姿共に可愛い花だ。でも苦い思い出に繋がる。山の案内をしていた下山途中で、右手がブラブラして上がらなくなってしまった。可笑しな事もあるものだと、別の案内人にお客さんをバスまで送って貰い、道端で暫く休憩する事にした。元通りに手が上がる様になったので、お客の待つバスへ急いだ。途中でカキドオシの可愛い花が咲いていたので、何本かを摘み、皆さんに差し上げようとした。説明してあげようとしたが言葉がもつれて上手く話せない。当時、僕の辞書には脳梗塞という概念が欠落していた。顛末は長くなるので端折るが、結局、その日の帰り道で意識が混濁し旅先での入院となってしまった。何年か前の4月17日だった。
 カキドオシは食用・薬用として古くから利用されてきた。山菜野草料理の彩りを添えるために欠かさず天ぷらの一品に加える。薬効も優れ、糖尿病治療薬として副作用がない民間薬として有効だと、1968年日本生薬学会で発表され、お墨付きを頂いている。アジア原産だがヨーロッパでも8~9世紀ごろから薬用として利用されていたらしい。強壮剤としての効果もあるので薬用酒や茶剤として利用したい。


「摘むのさえ 躊躇いがちの 垣通し」