ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

甘菜と花韮(アマナ・ハナニラ)

               アマナとハナニラ

               ホオジロ♀かな?


 久し振りの晴れ間が戻ってきたので、午前中にパソコン仕事を済ませて、午後から散歩に出掛けた。風が強かったが陽射しが後押ししてくれる。歩くほどに汗ばむほどになって来た。
 ほんに暫く振りの散歩だが、フキノトウに代ってアマナが群生状態で咲いている。甘菜と表記されるぐらいだから昔から食べられてきたのだろう。山菜・野草好きの僕は未だ食べたことが無い。というのも、直ぐに姿を消してしまうスプリング・エフェメラル仲間だと思っているからである。食用になるのは鱗茎と葉っぱらしい。鱗茎には喉の痛みや滋養強壮の薬効があり、昔から食用として利用されてきた。数を減らしている今日では自然保護の観点から鱗茎採取は控えるように促している。葉っぱだけでも採取して甘味を確かめてみたい。
 いつ紛れ込んだのか知らないが、我が家の放置花壇でハナニラの咲き出しを見付けた。2時間後に確認すると綺麗な姿で咲いてくれた。アマナと花姿が似ているし、別名で「西洋甘菜」と言われているので、てっきり同じ仲間だと思っていた。以前はどちらもユリ科だったが、最近では再分類されてハナニラだけがネギ科に移されてしまった。確かにハナニラはニラと同じ香りがするのだから、別物だと判断されたのが理解できる。しかしニラ同様に食用になるという表記が見つからない。食いしん坊目線だなぁ~。


「花韮の 色が好きだと 言う妻の」

名残のワームムーン🌕

               名残のワームムーン

              スズメバチの巣作り?

               練炭での巣作り?


 3月25日のワームムーンを楽しみにしていたが、あいにくの雨続きで観ることが叶わなかった。9月生まれで乙女座の僕は、その星座で明るい星スピカ(一等星)の近くにある満月を愛でてみたかったのだが。
 昨日も休肝日の予定をしていたが、新幹線の切符を買いに行ったついでに、何時ものスーパーに寄り道した。鮮魚の目玉売り場に大ぶりの「赤ガレイ」を見付けた。今まで食したことがない魚である。カレイといえば煮魚か唐揚げしか思い浮かばない。産地が鳥取県と表示されているので、鮮度的には保てる距離である。捌きの段階で5枚おろしにしようと思ったが、メインは煮魚にして4分の1だけを刺身にしてみた。骨と縁側は唐揚げする。こんな料理を作っていたら、冷蔵庫の「金麦」が仲間に入れてくれ!との声を発する。
 通常は夜中に起きないのだが、ビールを飲むと第一熟睡期を過ぎた辺りでトイレに行きたくなる。窓から月光が射し込む。第二熟睡を終えたあと西空に目を向けると、雲の合間から満月に近い名残のワームムーンを臨むことが出来た。空が白んできたのと雲間なので星までは観察出来なかった。
 日本の啓蟄に繋がるワームムーン、芋虫たちが活発に活動し出すのはもう少し先だが、春を感じさせる満月のネーミングである。隠れた場所にハチの仲間が巣作りをしていた。「ダーウインが来た」で子どもが茶色スズメバチの乗っ取り調査をしていた。すごく感心したものだが、我が家の近辺でもハチたちの営みを垣間見ることが出来る。


「曇り空 寝ぼけ眼で 春の月」

混同する植物名

        凜とした立ち姿のラッパズイセン

             群生状態の籠抜けムスカリ

               ムシカリ(参考画像)


 雨の万博を皮切りに今週は雨曜日が続いている。散歩に出られないのが僕の悩みになっている。終日家で過ごすことが出来ない難儀な性分である。昔はロッキングチェアで紅茶を飲みながら読書でも、と環境だけは整えたが、いつの間にかその椅子も見当たらなくなってしまった。工作提供などの課題でも抱えていれば、工作室で過ごすことも出来るのだが。
 昨日はコーラス練習が入っていたので、雨でも出掛けなければと後押してくれた。練習会場まで30分あまりも歩けば到着できる。長らく延長で借りていた「風よ あらしよ」も図書室に返せることが出来てホッとする。暫くはゲットした高田郁作品に没頭出来る。
 練習時間に間に合わせるために往きは一目散だが、帰り道は、農家の庭先に植栽されている花などを、ゆっくりと観賞しながら帰るのが何時もの慣わしになっている。ニホンズイセンは好きな花の部類だが、ラッパズイセンはあまり好きではなかった。ところが雨に洗われたラッパスイセンの立ち姿に接し、これも悪くはないな!と浮気心が頭をもたげる。
 グレープ・ヒヤシンスの別名を持つ可愛い「ムスカリ」が年々勢力を拡げている。籠脱けしたのもが次第に野生化しているのを実感できる。この草本ムカリと木本のムカリを名前で混同してしまう。はたしてこれは「ス」か「シ」かどちらだったかな?と悩む。木本の名前をオオカメノキだけにして欲しいというのは僕の我が儘だろうか。記事を書いている今も頭がこんがらかっている。赤ちゃんの機嫌が優れないのは「むかり」だったな、と余分なことを考えている脳天気ロクの雷雨の朝のひととき。


「春雷が たたき起こせし 朝の5時」

外れた開花予想🌸

             記念撮影

             サクラ通りはまだ冬景色

         気分的には雨のち晴れ

             花見は鉢植えの啓翁桜で


 大阪でのソメイヨシノ開花予想は3月22日と知らされていた。
 昨日は万博記念公園での花見会が企業のOB会で企画され、仲閒と共に申し込んでいた。「なだ万」の花見弁当が付くのでそれが目当てである。あいにくの雨になったが、キャンセルすれば弁当を用意したスタッフを困らせることになる。そう言えば昨年も雨だったのを思い出す。花見会は弁当を受け取った後、少人数単位で記念撮影をするだけで、後は三々五々に散らばって花見を楽しめる。ところが公園内のソメイヨシノは蕾硬しで散策する気にもならない。傘を差してなだ万の紙袋を下げて歩くのは野暮ったい。
 仲閒が家から本物の缶ビールを持ってきてくれた。わざわざ本物のビールと断ったのは、我が家では第3のビールしか飲んでいないのを彼が知っているからである。彼は車で来ているので飲めない。全て僕たち用だと判断できる。
 雨を避けるために取って置きの休憩場所に直行する。ところが千客万来で、すでにテーブルが埋め尽くされている。お弁当を開いているご夫婦に相席をお願いした。同じ会社という気安さで直ぐに意気投合してしまった。友だち持参の缶ビールを断りもなく差し上げる。優しい彼も暗黙の了解である。他のテーブルにも見知った顔を見付けて挨拶する。思わぬ交流が図れて「雨と蕾」の花見会を愉しめた。


「花見会 雨と蕾を 肴とし」

決して忘れない!

      サクマのドロップが脳裏から離れない

                    橘


 山本一力作品の図書室在庫も少なくなって来たので、読書は江戸時代から昭和を含む100年前の激動期に移してみた。というのも立て続けにその時代の映画を観たり、その時代を生きた方の末裔と接したからである。映画「福田村事件」と「風よ あらしよ」では関東大震災に乗じて沢山の社会主義者や朝鮮人が虐殺された。理不尽な権力者からの弾圧に抗った人々の命の積み重ねが、今の民主主義の礎になっている。
 村山由佳の「風よ あらしよ」はかなりの長編で、読むのに時間が掛かってしまった。日本の文化に関わってきた幾多の文人墨客が登場するので、何時ものような斜め読みが出来ない。ノートでも取りながら読まなければならないと思うほどである。平塚らいてふは言うに及ばず、与謝野晶子や高村光太郎なども大杉栄に関わってくる。
 今年は年始めから日本中を震撼させた能登大震災で明けた。100年前とは違い流言飛語が飛び交うことはないが、速やかな被災地への援助は後回しにされ、政府は傍観というより自分たちの裏金問題のもみ消しに躍起になっている。大阪では危険極まりない「夢洲万博」でカジノの土台作りを急いでいる。何れも庶民そっちのけの暴走である。
 サークルの下見で西宮を訪れた。当日は廣田神社のコバノミツバツツジ観察以外に震災記念碑公園もコースに組み込んでいる。その一角に野坂昭如の「火垂るの墓」の記念碑もあり、誰が置いたか知れないがサクマのドロップ缶が置かれていた。震災と戦争を風化させないと言う西宮市民の思いが伝わる。僕たちも決して忘れてはならない!


「朝市を 再開したよと 能登の春」