ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

外れた開花予想🌸

             記念撮影

             サクラ通りはまだ冬景色

         気分的には雨のち晴れ

             花見は鉢植えの啓翁桜で


 大阪でのソメイヨシノ開花予想は3月22日と知らされていた。
 昨日は万博記念公園での花見会が企業のOB会で企画され、仲閒と共に申し込んでいた。「なだ万」の花見弁当が付くのでそれが目当てである。あいにくの雨になったが、キャンセルすれば弁当を用意したスタッフを困らせることになる。そう言えば昨年も雨だったのを思い出す。花見会は弁当を受け取った後、少人数単位で記念撮影をするだけで、後は三々五々に散らばって花見を楽しめる。ところが公園内のソメイヨシノは蕾硬しで散策する気にもならない。傘を差してなだ万の紙袋を下げて歩くのは野暮ったい。
 仲閒が家から本物の缶ビールを持ってきてくれた。わざわざ本物のビールと断ったのは、我が家では第3のビールしか飲んでいないのを彼が知っているからである。彼は車で来ているので飲めない。全て僕たち用だと判断できる。
 雨を避けるために取って置きの休憩場所に直行する。ところが千客万来で、すでにテーブルが埋め尽くされている。お弁当を開いているご夫婦に相席をお願いした。同じ会社という気安さで直ぐに意気投合してしまった。友だち持参の缶ビールを断りもなく差し上げる。優しい彼も暗黙の了解である。他のテーブルにも見知った顔を見付けて挨拶する。思わぬ交流が図れて「雨と蕾」の花見会を愉しめた。


「花見会 雨と蕾を 肴とし」

決して忘れない!

      サクマのドロップが脳裏から離れない

                    橘


 山本一力作品の図書室在庫も少なくなって来たので、読書は江戸時代から昭和を含む100年前の激動期に移してみた。というのも立て続けにその時代の映画を観たり、その時代を生きた方の末裔と接したからである。映画「福田村事件」と「風よ あらしよ」では関東大震災に乗じて沢山の社会主義者や朝鮮人が虐殺された。理不尽な権力者からの弾圧に抗った人々の命の積み重ねが、今の民主主義の礎になっている。
 村山由佳の「風よ あらしよ」はかなりの長編で、読むのに時間が掛かってしまった。日本の文化に関わってきた幾多の文人墨客が登場するので、何時ものような斜め読みが出来ない。ノートでも取りながら読まなければならないと思うほどである。平塚らいてふは言うに及ばず、与謝野晶子や高村光太郎なども大杉栄に関わってくる。
 今年は年始めから日本中を震撼させた能登大震災で明けた。100年前とは違い流言飛語が飛び交うことはないが、速やかな被災地への援助は後回しにされ、政府は傍観というより自分たちの裏金問題のもみ消しに躍起になっている。大阪では危険極まりない「夢洲万博」でカジノの土台作りを急いでいる。何れも庶民そっちのけの暴走である。
 サークルの下見で西宮を訪れた。当日は廣田神社のコバノミツバツツジ観察以外に震災記念碑公園もコースに組み込んでいる。その一角に野坂昭如の「火垂るの墓」の記念碑もあり、誰が置いたか知れないがサクマのドロップ缶が置かれていた。震災と戦争を風化させないと言う西宮市民の思いが伝わる。僕たちも決して忘れてはならない!


「朝市を 再開したよと 能登の春」

白花タンポポ

            僕が巫女さんと話したかったのに

               モクレンとハクモクレン


 廣田神社まで出掛けたのは4月5日の例会訪問先にしているので、その下見が主目的だった。決してタイガースのアレンパを願って行ったわけではない。とはいえ贔屓チームなので、ついでにといえば御利益がないかも知れないがお願いもしておいた。
 廣田神社のコバノミツバツツジを訪ねたのは7年前で、その時はご近所にお住まいの知人に案内をお願いした。今年の観察会も基本的には同じコースをトレースしたい。ルート確認が主目的の下見だった。気の早いコバノミツバツツジの株が開花しているのも確認できた。花紹介は本番時に譲りたい。2万株ものツツジが咲き誇っている臨場感を伝えたいので。
 下見はメインテーマ以外で発見できる楽しみにわくわくする。野鳥が地面を歩いていれば、足音を忍ばせて追っかけることも少人数だから出来る。今回眼に付いたのはシロバナタンポポ。日本原産で関東以西に自生している。処によれば群生しているのだが、近辺であまり見かけないので嬉しくなってしまう。九州辺りでは普通に自生していると、以前ブロガーさんに教えて貰ったことがある。カンサイタンポポよりも葉っぱが大きく、淡い色をしているのでサラダに使えば旨いだろうと、食いしん坊目線で観察している。
 神社入口の民家にはモクレンとハクモクレンが並んで咲いていた。花だけが春が来たよと告げてくれる。家では未だストーブが離せない。


「巫女さんに 負けるも白き タンポポの」

雪化粧の山へ

               桜も雪の花に衣更え

               僅かに残る雪模様

              雪帽子の三椏と花柱探し

           帰りには 溶けて流れての~え~🎶

               隣の方が美味しそう


 朝立ちの時には一面の雪化粧でキラキラと輝いていた。登校途中の子どもたちは冷たいのを厭わず雪玉を抱えている。この風景を撮っておきたいと思っていたが、春の雪はまさに淡雪ですぐに解けてしまう。辛うじて鉢植えの啓翁桜が雪の花に模様替えしていた。
 3木山の会例会日で道路の凍結を心配したが、雪の帽子を被ったミツマタを是非観てみたい!と8人が車に分乗して箕面森町まで走らせる。既に2度も訪れている僕に案内役を仰せつかった。昨日は終わってからのお茶会まで設定されている。場所を予約してくれた「ランチのお嬢」と言われる方が、申し訳なさそうに「ビールを置いていないお店なのです」と言われる。366日の半分を休肝にすると決めて、一昨日が80分の40をクリアーしているので、アルコールがなくっても全然苦にならない。一時、珈琲通になろうと努力したが、カフェインに弱く、夜中に目を覚ますので途中で「通」は投げ出した。甘辛両刀遣いだし、ハーレムにも慣れているので彼女たちに併せる。
 ミツマタもだんだん成熟して雄しべの花粉が目立つようになって来た。ルーペで覗き込んで、雌しべにあたる柱頭探しもして貰う。エドヒガンも少しだけ蕾を膨らませてきた個体もあった。あと一週間の辛抱かな。


「帰り道 淡雪代わりの クリームで」

サバイバル食品

    

              今朝まで降り続く雪

                シカ群れの採餌


 暑さ寒さも彼岸までと言われて来たが、今年はそんな言い伝えが当てはまらない。お彼岸の中日に終日の雪に見舞われた。大阪での終雪は3月10日ぐらいだったのに、10日も伸びてしまい今朝も雪が降り続いている。何時になったら春の陽気がやってくるのだろう。
 春の墓参りは道中で雪が降ったりするので、先祖に申し訳ないがお盆だけ京都の墓地まで出向くことにしている。僕的にはそれでも乗り気しないが、妻にせっつかれて渋々腰を上げる始末である。そんな僕が他人である山宣の墓前祭に参加するのが理解出来ないようだ。
 終日の雪と強風で墓参りどころか買い物にも出掛けられない。昼食用の簡易食材まで底を突いている。昨日、妻が参加している体操の集いで、災害用のサバイバル食品を配給されてきた。以前にもアメリカ製のサバイバル食品を頂き、味見したがとても食える代物ではなかった。今回は日本製だから抵抗なく食べられるはずだ。幽閉されている臨場感が、サバイバル食品を試食してみる気にさせてくれた。背に腹はかえられないのが本心だったが。空腹が最大の調味料だというのを実感できるほど、抵抗なく胃に収まってくれた。
 能勢の同居人であるシカも芽吹きが遅いので、家から見える芝生斜面で短い草を採餌している。春を待つ彼らもサバイバル時季に直面している。


「春の雪 サバイバルだと 爺婆も」