ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

里山の春

          ショウジョウバカマ

             ヤマネコノメソウは互生

         揉むとキュウリの臭いがするキュウリグサ

                アリアケスミレ

          天ぷら、ハーブティーに使えるカキドウシ


 昨日から学校もピカピカの1年生を迎えて新学年がスタートした。春眠暁を覚えずなどと甘んじている2週間とはおさらばして、子ども見守り隊も活動開始である。昨日は新しい1年生3人と顔を合せて挨拶することが出来た。7年生(中学1年生)からは自転車通学が許されるので、前を通り過ぎる時に「おはようございます~」声をかけるだけだ。集団登校の班長も代り、元気はつらつと挨拶してくれる。副班長が引率する小グループもいるが、新たな役割を自覚したのか、2週間前とは随分と変わり、責任感も芽生えたように見受けられる。
 散歩に出ると里山の植物たちも次から次へと顔を出してくる。詳しく植物紹介をしたいのだが、間に合わないぐらいに里山に春を届けてくれる。ショウジョウバカマも見ている間に色あせてきた。ヤマネコノメソウが猫の目状態になっている。なかなかネコノメソウには出会えず互生のヤマネコノメソウばかりだ。ハナネコノメソウやヨゴレネコノメなどに出会った時に、改めて紹介したい。
 身近なところではNHKの天気予報番組でも紹介されたキュウリグサが、カラスノエンドウたちの側で目立たず風に揺れている。野草料理に使いたいと思っているカキドオシの唇弁花も咲き出してきた。スミレ類も各種咲いているが、スミレ図鑑を持っていないので名前を同定出来ない。たぶんアリアケスミレだと思えるのが群生している。小さな白いスミレはニオイスミレだろうか。春の里山は図鑑を持って歩かなければ~。


「愛でるより 食べたくなるよ 春の草」

野草料理スタート

          公園のヤブツバキとシュンランもゲット


 月1回のひとくらクラブ例会が一般参加者を募集して再開されることになり、やっと本来の活動に復帰できた感がする。野草料理を初参加の方々に提供するのも久し振りである。予め山菜、野草は採取され、綺麗に下処理も出来上っている。
 一般参加者には摘む楽しみも味わって貰いたいと、案内役を仰せつかる。今年は椿の花もたくさん咲いているので、とりあえず公園内に植栽されているヤブツバキを遠慮しながら人数分だけ頂くことにした。親子連れの参加者たちは椿の花が食べられる事に驚かれる。蜜もたっぷり含んでいるのを紹介したりする。公園からお借りしているフェンスで囲まれたエリアには、鹿に食べられずに成長するタラノキなどの山菜類がある。トゲのある木の先端に出来る食べ頃のタラの芽摘みを子どもたちに経験して貰う。サルトリイバラも新芽と花芽を出しているので天ぷら材料として摘む。どちらもトゲがいっぱいである。リョウブの新芽は摘みやすい。シュンランも人数分を確保できるほど摘み採れた。
 採取した山菜類を食べられるように下処理するのも子どもたちに経験させる。クロモジの枝も採取したのでハーブティーと爪楊枝用に分ける。天ぷらが揚がるまでにクロモジ茶が出来たので、それを喫しながら料理の出来上がりを待つ。戸外のお釜で炊いたご飯も出来上ってくる。菜飯とお焦げが楽しみである。事前に作ってこられたイタドリの炒め物などに舌鼓を打ちながら、揚げられた15種ほどの天ぷらは見事になくなってしまった。椿油で揚げた天ぷらなので、胸にもたれない高級料亭の味になっていた。


「体内を 春の苦さで 大掃除」

山延胡索(ヤマエンゴサク)

       清楚な雰囲気のヤマエンゴサク

      二人が頂いた花で一気に華やかに


 ニリンソウが咲く季節になると、三草山の麓にはヤマエンゴサクも咲き出してくれる。余り目立たない花色なので、自生しているのを知らずに通り過ぎるようだ。この花に出会ったのも10年ぐらい前になるのだろうか。ケシ科だからかシカにも食べられずに生き残っている。特に毒草というわけではないが、シカにとっては不嗜好植物なのかも知れない。そう言えばムラサキケマンもシカは食べないようだ。ヤマエンゴサクはケシ科キケマン属で腹痛や婦人病の薬草として利用されてきた。面白いのは花言葉が「人嫌い」だって。
 昨日は地球環境『自然学』2023年度の初講座日だった。今年度は地球環境の「食」に関するテーマで各視点から掘り下げた研究内容が聞けるはずである。第1回目は「サケの生態サービス」というテーマで北大名誉教授の帰山先生から研究到達点を伺った。
 帰りのバス便に合せて付き合って頂く反省会はほぼ1時間足らずである。3人の女性を残して先を急ぐのでお先に失礼する。
 土曜日のバス便が極端に少ないので、何時も同じ顔ぶれの方が不満たらたらで利用されている。そんな不満の聞き役をしている内にバス友になり、花を頂けるまでになった。年末には正月用の飾り花だったし、その後も度々頂く。昨日も「貰って頂けるかしら」と控え目に渡される。帰宅すると妻も高価な花をゲットしたらしい。笑顔を絶やさない二人には花いっぱいのご褒美が。


「花冷えも 人の善意で 温かに」

土砂降りの観察会🔍

            赤とんぼさん自作のいちご大福

            ミズバショウとカタクリ観察会


 毎月第1と第3金曜日はサークル「トンボのメガネ」の定例観察会で、9年前の発足当初からそのパターンをかたくなに守ってきた。自然は時々刻々と変化するので、絶えず違った姿で我々を楽しませてくれる。晴れれば花も生き生きした顔を見せてくれるが、雨になればうなだれてしまう花もあり、かえって雨だから映える花もあり、生き物たちの動きにも変化を感じることが出来る。サワガニの何とたくさん出てきたことか。
 集合時間ギリギリに京阪交野線「私市」に着くと、既に4人の猛者と言うには失礼だが、パワフルな女性が待ってくれている。雨の日の代替案として大阪公立大学植物園も考えておいたが、皆さんの足元確認をすれば、山道歩き可能な装備で来られている。少し厳しいコースだがこのメンバーなら大丈夫と判断して、念願のミズバショウとカタクリを訪ねることにした。久しぶりの少人数だからゆったりと観察できる。先日の下見で決めた沢渡コースなどは水量が増していると判断して、自然歩道をピストンする安全コースを採ることにした。
 スタッフの赤とんぼさんが「いちご大福」をたくさん作ってこられた。わがサークルは参加確認は取らずに、集合駅に来た人だけでスタートするスタイルなので、いつも20人分ぐらいは用意して下さる。5人で均等割りすれば3~4個も食べられる勘定になる。昼前に提供された「いちご大福」があまりにも美味しかったので3個も戴いた。
 雨の降りしきる中を「いちご大福パワー」でミズバショウ群生地をめざす。少し葉も大きく展開していたが、まだ白い仏炎苞も残り皆さんを魅了してくれたようだ。すかさず歌ってと催促される。コロナ以降コーラスに行っていないので美声が出ない。おだてに弱いロクは♪夏の思い出♪ を口にしていた。カタクリは雨に打たれて「カタコリ」状態でうなだれていたのは、事前に報告しているので納得済みである。
 余っているいちご大福を帰路の休憩場所でまた一つ戴いたので、1日に4個も食べる羽目になり、一番楽しみな反省会という名の打ち上げもせずに帰宅した。もちろん夕飯時もビールには目が向かなかった。


「観察会 菜種梅雨には 多すぎた」

二輪草(ニリンソウ)

          葉っぱはトリカブトそっくりのニリンソウ


 今年も2~3度ニリンソウが咲いたかなと散歩途中で寄り道してきた。一昨日覗いた時にも一輪目が咲き出して、二輪目はまだ蕾のままだった。もともとイチリンソウと同じように、この花も一輪咲けば佳しとしているのかも知れない。二輪咲かす様になっているのは、もしかしたら保険だろうか。
 ニリンソウもスプリング・エフェメラル(春の妖精)としてマイ画像に分類保存してある。春の妖精たちは概ねキンポウゲ科に絞られる。キクザキリュウキンカ(ヒメリュウキンカ)もキンポウゲ科だから春の妖精たちと同じように、夏場は休眠してしまうのだが、あまりにも生命力が強く、野生化して群落を作ってしまう。我が家でも花壇を覆い尽くして、今年は500輪ぐらい花を咲かせていた。花の少ない季節に咲いてくれるから重宝しているのだが、春の妖精という趣は感じられない。
 キンポウゲ科はほとんどが毒草だから、観るだけで楽しんでいるが、ニリンソウの根茎はリウマチの薬として使われるし、葉や花は山菜として利用できる。今年の野草料理の天ぷら材料として使ってみたいと思っている。ただし、花が咲いてから摘まないと、猛毒のトリカブトと葉っぱが似ているので、誤食リスクを内包するからくれぐれも気を付けたい。


「一輪が 咲いて促す 二輪草」