ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

探鳥会🔍

            メジロはアセビの蜜も好きらしい

                また冬に逆戻り


 赤とんぼさんに誘われて奈良の探鳥会にお邪魔してきた。我がサークルでも水鳥までは観察対象に加えているが、飛び回る野鳥まで手を伸ばしていない。と言うことでお客さん気分の参加と言うことになった。トンボのメガネと同じように誰でも参加できるというのがありがたい。メンバーの皆さんも親切に教えて下さる。
 野鳥観察用の双眼鏡を持ち合わせていないので、ケニア、タンザニア、南アフリカなどを訪れた際にサファリ用として持っていった小型の双眼鏡を代用する。遠くの動物を探すのには適しているが、近くの野鳥観察には明るさに欠けるのか、シルエットは捉えられるが、色までは確認できない。今回の主目的はヒレンジャクとキレンジャクらしい。あいにく雪の舞う環境だったから、なおさら野鳥の色まで確認できない。防寒着の襟を立て、ちびりそうなおしっこを我慢して着いて行った。最後の「鳥合せ」を期待していたが、それもなく近鉄奈良に向かった。本来なら打ち上げで寄り道したいところだが、冷え切った身体がビールを欲しがらなかった。因みに観察出来た野鳥はカルガモ、コガモ、カイツブリ、キジバト、シジュウカラ、ヒヨドリ、エナガ、メジロ、ヒレンジャク、キレンジャク、シロハラ、ツグミ、ジョウビタキ、イソヒヨドリ、スズメ、キセキレイ、ハクセキレイ、ビンズイ、カワラヒワ、イカル、カワラバトだったらしい(赤とんぼさん記録より)。
 帰宅するとバレンタインデー用のスペインワイン赤・白が用意されていた。牡蛎のオイル漬けを赤・白で味わうことが出来る。頂いたチョコはウイスキーのお供にしたい。牡蛎燻製オイル漬けがどちらにも合うほど旨くなっている。バレンタインデーの謂れも知らずにワインとウイスキーで良い気持ちになってしまった。


「探鳥会 メジロ啄む 花あしび」

でも嬉しい!

           バレンタインデーに頂いたチョコなど

                共生モビール


 現役を退いてかなりの時間が流れたが、当時は2月14日に配られてくるチョコレートの数に一喜一憂したものだ。その中には保険屋のおばちゃんから頂くのも数に含めていた。義理チョコという風習が流行っていた時代である。
 近年はバレンタインチョコも様変わりして、自分用とか家族用に購入されると言うことで、手の込んだ高価なチョコレートがデパートに並び、年一度の贅沢を楽しんでおられるようだ。何千円もする高級品をプレゼントされる訳ではないが、毎年友人などから頂くのを心待ちしている。身の丈に合ったチョコレートだが、頂くと嬉しいものである。酒好きだと思われているので、ウイスキーボンボン系だ。プレゼントが無かった時には妻も用意して置いてくれた。それも洋酒ボンボンだったのは自分が好きだからである。
 一昨日と一転して冬型に逆戻りし、冷たい雨まで連れてきた。1月に訪れた生命誌研究館でゲットした季刊誌の付録工作を手慰みに作ってみた。陸上植物を支える地下の繋がりという立体的モビールで、地上部の植物と地下の菌類との共生関係が判る代物である。出来上った作品をオニヤンマのモビールと合体させて吊すようにした。ロクの部屋は書斎と云うより展示物が多いので、まるで理科室のようだ。白衣を着た方が見合うかも知れない。


「外は雨 春への足音 部屋に満つ」

福寿草(フクジュソウ)


 ひとくらクラブ例会で活動地である一庫公園に出掛けた。雲一つない晴れ渡った空を見ながら向かう。気温も上がると云うことなので、今までの厚着から解放されてるんるん気分である。活動内容は恒例の椿油絞りだが、今回で最後にしたいと言うことなので、記録に残したいという思いがあった。
 活動仲間から家で育てている福寿草が咲いたよとの情報を頂いた。LINEで画像まで送られてきた。能勢には自生のフクジュソウが咲く場所があり毎年訪れている。トンボのメガネ例会でも案内したことがある。フクジュソウはカタクリと同じように陽光を受けないと、パラボラアンテナ状の花を全開してくれない。帰宅して、午後から妻を誘い自生地に赴いた。雲こそ出て来たがまだ日差しはある。気温も急上昇しているので汗をかくほどである。
 フクジュソウは多年草だから同じ処に生えてくれる。ところが年々数を減らしているのが気がかりだ。盗掘かも知れないが、それだと気が滅入るのでシカに食べられたのだろうと思うことにしている。全草が有毒だがシカは消化酵素を進化させ、毒草まで手を出す事は知られている。奈良のシカはイラクサまで食べるので、イラクサは食べられないように、より痛さを増しているという。
 フクジュソウは東北地方などの寒冷地ではたくさん自生するが、西日本では余り自生しないので、自生地では保護育成され、一般的には栽培された園芸種が出まわっている。
 そろそろ休肝モードに入りたいと思っていたが、暖かさと縁起物の福寿草に出会えた記念にプッシュと500ml缶を開け、何なりと記念日をでっち上げたいロクである。


「大株で 押しくら饅頭 福寿草」

藪柑子(ヤブコウジ)

          自然種は1~3個だが園芸種には沢山の実が


 用事で大阪に出たついでに立ち寄るのが「大阪新里山」である。都会の一角に作られたオアシスで里山植物が所狭しと植栽され、四季折々の姿を見せてくれる。JRの新駅が隣接したと云うことで、ますます訪れる人も増えていくことだろう。
 地球環境「自然学」講座日だったので、早めに家を出て、そろそろ木々も芽吹き始めているだろうと寄り道してきた。山菜として利用するニワトコがやっと芽を出し始めたばかりで、まだブロッコリー状の蕾を付けるまで季節は進んでいない。数少ない梅は咲き出してきた。足下に目を移すとヤブコウジの赤い実が目立つ。此処には園芸種のヤブコウジが植栽されているので、自然種との比較が出来る。
 ヤブコウジと云えば正月の縁起物として何度も紹介してきた。「百両」に準えたカラタチバナや「万両」のマンリョウはヤブコウジ科ヤブコウジ属だから、小さな低木ヤブコウジは科名の大元で親分株である。万葉集や源氏物語ではヤブコウジを「山タチバナ」と呼んでいたらしい。江戸時代には赤い実と枝を女の子の髪飾りとして使っていたとのこと。元禄時代には観賞用のヤブコウジが出まわり、斑入りなどは高値で取引されていた。
 熟れた実は生食できると知ったので、観察会の時に試食してみたが、かすかに甘かったぐらいの記憶しか残っていない。
 講座は土木関係の話で、畑違いだったのか余り心を打たなかった。ただ先生の古人から学ぶと言う姿勢にはそうだそうだと相槌を打った。


「葉隠れの 赤き実二つ 藪柑子」

旅の思い出

    アイガー北壁・ヴェッターホルン・エッシネンゼー湖・シルバーホーン

           オキナグサ・クロッカス・ゲンチアナ

             テラスで飲むビールは最高!


 懇意にしている旅行社の海外へのお誘いが途絶えて3年以上になる。やっと国内旅行が企画できるまでにコロナも落ち着いてきた。旅に出たいという気持ちが一番だが、小さな旅行社を支えてあげたいという気持ちで、案内が届けばいち早く応募することにしている。昨年は八甲田山へのハイキングに参加し、今年は奄美大島が組まれている。
 3年間以上も海外に行っていないので、再開の目処がついてもこちらの体力がついて行けるかの心配を、一昨日の山歩きで嫌と云うほど知らされた。ほとんどの海外旅行はトレッキングが主目的だった。スイス・イタリア・スペイン・フランス・ドイツ・アメリカ・カナダ・ブルガリア・アラスカ・ネパールなどである。コロナと我々の高齢化がだんだん海外との繋がりを希薄な関係にしつつある。次なる目標はは世界遺産巡りかな。
 スイスなどは山案内をしているときに何度も訪れた地なので、四国に似た国土に張り巡らされた路線図が脳裏に焼き付いている。現地でお客さんを迎えたこともあったし、旅計画を時刻表と地図を片手に組んだこともある。拘りのコンセプトは日本人とは顔を合わさないだろうマニアックなコース選びだった。
 不思議と日本人は同胞と顔を合せるのを嫌がる傾向が強い。「また日本人や!」と顔を逸らす。自分も日本人なのに。何でやろ?海外旅行をしているというステータス気分が損なわれるからかも知れない。そんなことを思い出しながら、旅の思い出に耽っていた。


「思い出に ふける爺婆 春となり」