ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

とんど焼き


 関西での正月は昨日までで、15日は小正月とか女正月などと呼ばれて、ぜんざいなどを頂く風習が残っている。この日を境に正月飾りや縁起物など処分して正月を締めくくる。その方法として伝わってきたのが「とんど焼き」という火祭りである。地方によって「左義長」とか「道祖神祭」とか様々に呼ばれている。門松や注連縄を目印に訪問してくれた歳神さまを、とんどの煙とともに見送るという思いがあるらしい。
 大阪のてっぺん能勢町でも「とんど焼き」が村ごとに行われてきたが、最近は住環の変化などもあり、伝承されている地域は少なくなっているようだ。幸い我々の地域は規模こそ縮小傾向にあるものの、今なお続けられているのは長老が健在だからだろう。地域の小学校でも催されていたが、6校が廃校されて1校に纏められてからは、子どもたちの楽しみもなくなってしまった。
 昨日はひとくらクラブの例会日であったが、年末に作った注連縄を処分したかったし、貴重な伝統行事としての「とんど焼き」が絶えるまでは記録に残しておきたい。子どもが少なくなってしまったので猪子祭も途絶えてしまった経緯がある。今回のとんどでも子どもの書き初めなどは持ち込まれなかった。辛うじて鏡開きした餅を青竹に挟んで焼くお宅が数件あった。とんど参加で家内安全・無病息災のご利益がお裾分けされたかどうか・・・。


「とんど焼き 孫に自慢の 爺主役」

深海魚の戦略🐟

          平易な導入部なのですぐに惹き込まれる

            深海は200mよりも深いところ

       自らヒラメ顔になってきたと自己紹介される尼岡先生


 2022年度地球環境『自然学』講座も17回を数え、あと3回を残すのみとなった。京大名誉教授 田中 克先生監修の「森里海のつながり」いのちの循環講座も、来年度から「食」をテーマに森里海とのつながりを学ぶ。
 17回目講座内容は興味津々の「深海魚の多様な戦略」で、講師は北海道大学名誉教授の尼岡 邦夫先生。たくさんの深海魚の画像を駆使して、暗黒の世界に生きる深海魚の摂餌、防御、繁殖についての戦略を紹介して貰った。
 もともと京大学生時代の研究テーマはヒラメ・カレイだった彼が、北海道大学での教授時代を経て、深海魚の世界にのめり込んで行かれたのかを、質問する機会を逃してしまったのが、かえすがえすも残念である。あまりにも未知の世界と言うところが、研究者魂に火をつけたのかも知れない。京大時代は田中先生の先輩だから、かなりのご高齢である。にもかかわらず新種発見などの話を披露されるときは、まるで子どもである。昨年出版された「びっくり深海魚 世にも奇妙なお魚物語」を20冊持ってこられたが直ぐに完売してしまった。楽しそうな本だったが、再び本が増えるのを心配して購入を控えた。図書室で取り寄せて貰うという選択肢が残っている。
 今回の講座でも、何時までも好奇心を持ち続けることが、いかに大事かと云うことまで学ばされた。来年度の講座も引き続き受講することにした。


「暗黒に 光を与えよ 初講座」

僕的には異次元

     前菜と4種類のパン(明太子・レーズン・クロワッサン・お焼き)

             スープとメインディッシュ

         お茶とケーキタイムに誕生日月の方へのおもてなし


 かなり前からランチ会に誘われていた。我々とそれぞれのサークル活動でご一緒の女性からである。小さなお店だけれど創作料理に人気があり、なかなか予約が取れないが、たまたまキャンセルがあったので4人席が確保出来たらしい。金曜日というのは我がサークル運営上大切な日だから基本的は開けてある。どうしても連れて行きたいというお誘いだったので、下見曜日として取って置いた金曜日だけれど応じることにした。
 隣町と云うことでわざわざ車で迎えに来て下さった。帰りも家まで送ってくれるという嬉しい申し出である。と言うことだったので料理に合わせてワインかシャンパンでも頂くつもりだった。出された前菜を観てワインリストをお願いしたところ、アルコールの提供はしていないのですとのこと。何でもお客さんはほとんど女性ばかりで、皆さん美味しいランチを、各種の手作りパンで頂くというパターンらしい。だからウエルカムドリンクはジュースかソーダー類だったのだ。それにしても焼きたてパンも美味しいし、食べきれないほど提供させる。フルコースを頂いた上、余ったパンはお持ち帰り下さいとさらに籠に追加してくれる。何よりも安価というのが人気の秘密かも知れない。
 オーナーは地域社会と関わりながらイベントなどを計画され、昨年度好評だったユニークなイベント「花さんぽ2023」を5月中旬に計画されている。そのイベントのお手伝いをロクに依頼したいので、顔つなぎという思惑も有り計画されたランチ会だった。
 美味しく素敵な「そらまめ」さんだったが、アルコールのない食事会なんて、僕には異次元の世界だった。


「ウクレレに 笑顔ほころぶ 冬日和」

水鳥と冬芽探し

            コガモの群れにオオバンが

              センダンの冬芽と葉痕

                アラカシ冬芽

               冬芽観察用概略図


 久し振りに山に行けると第2木曜日の予定入れていたのに、どうも体調がすぐれない。数日前から風邪のような症状が続いている。コロナの退院後、しばらく咳と痰が残ったが、それがぶり返してきたようだ。これも後遺症なのだろうか?熱はないのだが気温の変化で咳き込んでしまう。大事を取って2木山の会の山行は控えた。
 早朝は冷え込んだが、日が登るにつれて気温が上昇していく。いても立ってもいられないので、平地歩きでもと飛び出した。1週間後にサークルで冬芽観察をするので、その予行演習とばかりにルーペ片手に出掛けた。あわよくば水鳥にも会ってみたい。能勢には余りカモ類が寄り付いてくれない。池が少なく、川での生態系が十分でないのが原因かも知れない。
 川までたどり着くと、珍しくクイナの仲間オオバン1羽がコガモのグループと仲良く浮かんでいる。池などでは潜れないヒドリガモがオオバンに寄り添い、水底から採ってきた水草のおこぼれに預かったり、横取りしたりしているのを見かけるが、コガモもオオバンを仲間に引き入れているのは、おこぼれに預かりたいからだろうか。
 冬芽を探すが余り特徴的なものに出会えなかった。と言うよりも殆どがルーペの世界なのでデジカメで写しきれなかった。冬芽というのは落葉樹の世界だと思われているが、常緑樹にも有り、多年生草本類でも地中に持っている。水中で春待ちしている植物たちも冬芽を持っている。
 余り画像データを集めきれなかったので、冬芽観察会で良く出てくる用語の解説用に、概略図を描き観察の手助けになるようにしたいと腕を振るった。


「越冬の 巧みな術を 学ばされ」

柾・正木(マサキ)

          枯葉にカモフラージュするテングチョウ

                スイバの越冬戦略


 マサキの実が目立つようになってきた。自生しているのに出くわした記憶がなく、いつも目にするのは生け垣に植栽されているものばかりである。ところが日本全国の海岸部に結構自生しているらしい。たぶん見落としてきたのだろう。
 マサキはニシキギ科ニシキギ属であるから、ツリバナやマユミに似た実を枝からぶら下げるように付けている。実が弾くと橙赤色の仮種皮に包まれた種が飛び出す。何時までも落ちずにぶら下がっているので、小鳥の捕食を待っているのかも知れない。樹皮と根は薬用になり、葉は食用になると云うが若葉の頃に摘むのかな。
 昔は生け垣に使われていたようだが、レッドロビンに取って代わられたようだ。植物たちの利用も時代により変遷していくようだ。あれだけ人気のあった皇帝ダリアが、余り見向きをされなくなったように。
 枯葉道を歩いていると、生き物の気配がした。その姿を探すのだがなかなか見つからない。足で枯葉をかさこそしてやると飛び出して別の場所に移動した。どうやら蝶か蛾だろうと判断して近寄ると、テング蝶のようだった。保護色で完全に隠れているようだ。彼は越冬して春を待つのかも知れない。
 植物たちの越冬は糖度を高めて凍結を防いでいる。スイバが赤くなっているのでジャムに使えるのだが、シュウ酸を含むので最近は余り採らなくなった。


「正木の実 コート脱ごうか 脱ぐまいか」