道具だけは揃えておられる

　　　　　　　　　　　　食べようと狙っていたオニフスベ

　　　　　　　　　　　こちらは毒茸のオオシロカラカサタケ

　　　　　　　　　　　　オニグルミも大きくなってきた

　数年前に越して来られたご夫婦とは色んなつながりが出来ている。ご主人は好奇心旺盛な方で何処にでも顔を出されるほどの積極性がある。たまたま妻の主宰する山の会で試食として提供した燻製にいたく感動され、燻製造りの教えを請いたいと懇願された。
　そんな経緯もあり昨日は材料仕入れから案内役を務めた。簡単な燻製釜はお持ちだというのでそれを持参して貰うことにし、直ぐに燻製出来る食材選びからのスタートである。ウインナーソーセージ、竹輪、卵、タクワンなどから始めることとした。仕入れ先がホームセンターではなかったので、燻製用のチップはサクラしか置いていなかった。とりあえずは無難な万人向けのサクラチップで間に合わせることにした。
　作りたての肉類燻製も味わってもらいたいので、ロクの釜には香草入りの塩や黒胡椒を擦り込んで、豚バラと鶏モモ肉を強火で燻し即席仕上げにした。午後から仕入れに走って、燻製準備が整ったのは4時頃である。6時には乾杯できるまでに仕上がり、旨い旨いと喜んで頂けた。彼はロクの釜と同じ物を作りたいとおっしゃる。しばらくは弟子の面倒を見てやらなければならないか。でも師匠！師匠！と頼ってくることが肝要だが。
　雨続きでキノコがたくさん出てきた。オニフスベがあったので、もう少し大きくなるまでと待っていたら、跡形もなくなっていた。キノコは見つけたら直ぐに採取しないと、蹴飛ばされたりしてしまう。まさかロクのように持ち帰って食べようという、マニアックな御仁はいないだろうと思っている。こんな世界にも弟子を案内したい。

「梅雨コロナ　じっくり燻そか　愛弟子を」