鯛刺身4種盛り🐟
刺身4種盛りとひれ酒
イチジクの赤ワイン煮コンポート
誕生日に後々まで残る記念品を送る、ということを意識的に避けてきた。まだ華のある頃は、妻や知り合いの女性たちには花束を贈るようにしていた。そんな習慣も歳を取ると気恥ずかしさも手伝い、次第に無くなってしまった。最近ではお座敷天ぷらなどをして祝うか、外での食事会というパターンに代わってきた。手のこんだ料理を提供するのはロクの役目になっている。常日頃のおさんどんは殆ど任しているので、祝い日ぐらいは頑張らなければと言う気持ちからである。
昨日はその誕生日だった。一応外食も選択肢としていたが、お酒の飲めない食事会ほど味気ないものはない。ならばと鮮魚を調達できるスーパーまで買い出しに走る。何時もは目玉商品に飛びつくのだが、今日は晴れの日とばかりに、近海物の目の下一尺鯛をゲットした。購入段階からレシピは既に出来上がっている。鯛を5枚におろし4種類の刺身を作ってみよう。これはお客さんを迎えた時の取って置きレシピだが、自分の誕生日用として不足はなかろうと腕を振い、鯛三昧の献立で仕立てた。
因みに4種類の刺身盛りとは、普通の刺身、湯引き、炒り皮振りかけ刺身、昆布締めである。後はあら煮と鯛のヒレ酒まで作った。添えにはハモの湯引きの梅肉添え、箸休めにイチジクの赤ワイン煮コンポートをあしらった。鯛の刺身は4種ともプリプリして、いつもなら残すのだが2人で完食してしまった。
「長月の 宵を珍味で 飲み続け」