往きはよいよい～♪だったのに

　　　　　　　　　　　　　　　貴重なヒツジグサ

　兵庫県の北摂地域では5行政区内に「北摂里山博物館」というユニークな発想の、自然のあるがままを活かした住民の憩いの場作りに力を入れている。もちろん地域住民だけではなく、広く近隣からの訪問者も跡を絶たない、お勧めスポット満載の変化に富んだ30箇所である。三田市・猪名川町・宝塚市・川西市・伊丹市にまたがっている。トンボのメガネでも何ヶ所か利用したが、山友会・2木会・3木会などでも訪問している。
　昨日は山友会から三田市にある北摂里山⑳の「高平ナナマツの森」烏ヶ岳まで遠征してきた。能勢からは車で1時間足らずのところで、近辺には先日訪れた「てんぐの森」千丈寺山もある。皆さんは何度か訪問されているようだが、僕的には初めての訪問先である。山へのアプロチーにナナマツの森公園を経由することになるが、取っ掛かりというべき入り口付近でナンバンギセルが出迎えてくれた。それだけで自然の豊かさを予感させてくれる。　
　何よりも感動できたのは下山口の池、上・中・下の3箇所でヒツジグサを観ることが出来た事だ。自生状態のヒツジグサには永らくお目に掛かっていない。登るときには気がつかなかったが、下山時の「未の刻」14時には開花してくれていたので、さすがヒツジグサだと感心できた次第である。
　息を切らしながらの登りだったが、下り道で木の枝に頭を強打し転倒してしまった。谷に滑落寸前だったが足で樹に絡みつき、手で根を握りしめ滑落を食い止めた。でも一人では起き上がる事が出来ない。皆さんの協力と助言で何とか滑落せずに這い上がることが出来た。もし単独行だったら～と後で身の引き締まる思いをした。転けちゃった！

「山中で　戸惑いがちの　ひつじ草」