抜き足差し脚忍び足
抜き足
差し脚
忍び足
毎日田んぼにダイサギが舞い降りて来る。窓からは10面以上の田んぼを見渡せるのだが、彼等は決まった田んぼで餌を探している。そこが一番餌になる生き物が豊富なのだろう。という事はあまり農薬が使われていないからと想像できる。残念ながらコウノトリが能勢まで来てくれたという事をまだ耳にしない。準絶滅危惧種になっているタガメなどの住める環境までにはなっていないのだろう。この地域周辺は日本一の里山だと云われているが、サギからコウノトリに入れ替わってからそう呼ばれたい。
標題の「抜き足差し脚忍び足」は事を始めるあたり、気付かれないようにするためとして使われるが、武術の忍法から出た言葉か、泥棒の極意を云い現わした言葉か、はたまた夜這いをする時の注意喚起か、出所は定かではないが、サギ類が狩りをする時の雰囲気を一番言い現わしているように思う。因みに泥棒除けの戒めとして「抜き足差し脚忍び足・考える葦」という言葉もあるらしい。あしからず!
「大鷺の 餌追う嘴 夏模様」