百日紅
縮れた花弁と2種類の雄しべを持つ不思議
実になる前に落花(犯人はヒヨドリかな)
キョウチクトウと並んで夏を代表する花サルスベリです。夏季は7月から10月までと長く、百日ぐらい咲き続けているところから「百日紅」と名付けられました。幹が滑らかなところから「猿滑り」とも表示しますが、やはり百日紅の方が馴染みがあります。江戸の前、元禄年間に中国南部から渡来して来て、今では公園樹や街路樹として日本に溶け込んでいます。以前ラジオで「コチョコチョの木」と紹介されていました。枝を擦ると花びらが悶えて震えるらしいです。機会があれば試して下さい。
一般的にはサルスベリの花を塊で見ますが、近寄って一つの花を観察してみて下さい。縮れた花弁6枚で構成されています。花弁の付け根の方が細くくびれているので、ちじれた花びらが震えるのです。変わっているのは2種類の雄しべを持つところです。外側の6本の雄しべは長く葯は紫色で、内側の雄しべは黄色です。どんな戦略なのでしょう。
「百日紅 見て観てみてと 落花して」