高三郎
1センチに満たないキク科の小花「タカサブロウ」
可愛そうな名前を付けられた「ハキダメギク」
命名の由来が・・・
別に知り合いでもないし、役者の名前でもない。田んぼの脇になどに咲いているキク科のタカサブロウという目立たない花だ。コーラスの練習帰りに見付けたので写真を撮って帰ったが、パソコンに取り込んだものを確認するとピントが合っていない。よく似た花にハキダメギクというのがあるので、その違いを対比でアップしようと思っていた。小さな白花系の写真はピントを合わせにくい。仕方なく再度夕方写しに行った。何とか区別出来る程度に撮れたので良しとする。
名前の由来を調べると、皮膚のただれを昔は「たたらび」と言っていたそうな。それに効く薬草という事でタタラビソウと呼んでいた。それが転訛してタカサブロウになったらしい。貧しくて筆や墨を買う事が出来なかった高三郎が、茎を切ると黒ずんで文字が書けるのを利用したからとか、男前の高三郎がただれ目をこの草で治したなど諸説ある。既に江戸時代にはタカサブロウという名前が定着していた。一方ハキダメギクは世田谷区の経堂の掃きだめに咲いていたのを、牧野富太郎が命名したという話は有名だ。
「菊小花 何処で咲いても 花は華」