稔りの秋
蔓にもハヤトウリがぶら下がっている
何とか鹿に食べられずに残っていたアケビを採取して帰った。種類はミツバアケビである。奈良公園などでは樹木の葉が茂る高さが一定で、それは鹿が葉に届かない高さを示し、ディアーラインと呼ばれ奈良独特の景観を作り出している。高槻市の神峰山でも何れそんな景観になるだろう。鹿がアケビを食べるのかどうか知らないが、高いところにぶら下がっているので、到底届かないから残っていたのだろう。ツルを引っ張り寄せて実を食べるという知恵までは学習出来ていないようだ。
里に降りるとハヤトウリが畑を占領するぐらいに繁茂している。生命力がありたくさんの瓜が一株で取れそうだ。意識的に植えたのか、無人販売の小屋をハヤトウリの葉が覆い尽くし、売れ残った瓜が一盛り残っていた。山にも里にも稔りの秋がやってきた。
「高木に 隠れ通草を 引き寄せて」