6san-activelifeのブログ

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

仕立て菊


 菊愛好家が文化の日に間に合うように菊作りをされているのをよく見かける。農家の庭先には大輪菊の三本仕立てや一本仕立ての鉢が並べられている。盆栽と並んで根強い人気だったが、最近では次第にその数も減らしているように見受けられる。菊が栽培されるようになったのは江戸時代から明治にかけの頃だったらしい。もともと日本にも野生菊が各種あったが、見向きもされず万葉集にも詠まれていない。鎌倉時代に後鳥羽上皇が菊の意匠を好み「菊紋」を皇室の家紋にしたころから、次第に市民権を得て来たようである。中国からやってきた菊は日本で育成されて、色んな品種を作り上げたり、仕立て菊や生け花として日本の文化を担ってきた。それが中国に逆輸入されて、ヨーロッパにも広がり、イギリスなどのガーデニングにも寄与している。
 大阪では枚方の菊人形が有名だったが今は規模も小さくなっているはずだ。天王寺の慶沢園では小菊で懸崖作りされたものが工夫を凝らして展示されている。小菊は懸崖作り以外にも菊人形などの造形に仕立てたり、杉作り、盆栽作りなど色々な表現様式があるようだ。菊はまさに古典園芸植物の雄である。野の花派のロクだが伝承されて来た文化も大切にしたいと思っている。


「雨音を 吸い込みそっと 仕立て菊」