獣道
獣道
動物も入れないほどの放置竹林
未来が見えるかな
近くの散歩道には沢山の獣道が散見できる。田んぼや畑には鹿除けネットや電柵が設置され、昔の田園風景は無くなってしまった。周囲が山に囲まれているので鹿は何処からでも降りて来る。間もなく芽吹きも始まるので山菜探しに出掛けることになる。秘密の皆伐地には周囲に木の枝などで囲いがしてあり、人は入り難いのだが、鹿が何本もの道を作ってくれているのでそこから入れば、ブッシュをかき分けてと言うほどのこともない。いわば鹿とロクだけの専用道になっている。因みに鹿もロクと読む。
一方猪もよく出て来るがこちらは獣道を作るほどではない。夜間に里の地道に出て来て、土の中の生物などを漁った跡が残っているだけだ。タケノコ産地ではないが例に漏れず竹藪はあちらこちらにある。過っては里山に無くてはならない竹林だった。猪はいち早くタケノコを掘り出し食べてしまう。タケノコは猪と熊の大好物である。その竹林も利用されることなく、見るも無残な放置竹藪になっている。地球がおかしくなって来たので、昔のスローなスタイルに戻った方がいいのではと古を懐かしむ。
「春探し 遥か彼方に 光あり」