接ぎ木講習
シャクナゲの接ぎ木(蒸散を防ぐためにビニールで覆い)
接ぎ木用テープ
兵庫県立一庫公園を拠点に活動をしている「ひとくらクラブ」の例会があるので参加して来た。何時もは一般参加者も来られるが、今回はメンバーだけの活動で、エドヒガンの苗木を植樹したり、公園からお借りしている皆伐地の先駆植物の名札付け、更に接ぎ木方法を指導してもらい実習した。一庫公園は日本一の里山と称賛される地域にあり、そこを活動拠点に使っているサークルの目的も里山文化の伝承である。公園開設当時から県と意見交換しながら里山活動を進めて来た。このブログでも紹介して来た椿油搾り・注連縄作り・ツル籠作り・昆虫や水生生物観察会・山菜野草を食べる会・木の実や落葉を使った工作・エドヒガンの保護活動など様々な里山活動に取り組んでいる。
今回、初めての経験は接ぎ木である。皆伐地にカキノキが生えている。多分実生だからマメガキなどの渋柿だろうう。そこでその木を土台として甘ガキを接ぎ木することにした。講師役の方は自宅でシャクナゲを各種育てておられるベテランである。大きくなったカキノキを根元近くで惜しげもなく伐採し、そこに甘ガキの枝を接ぎ木する。専用の接ぎ木用テープまで通販で売られているらしい。そのテープは伸縮性があり覆っていても芽が出て来る優れものらしい。何とも陳腐なネーミング「メデール」だって。
「芽吹き時 命をつなぐ 接ぎ木かな」