ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

花の木

             葉芽が対生なのがよく判る


 数年前に恵那山に行った時に葉が展開する頃ハナノキを見たことがあります。葉に先駆けて小さな花をびっしり付けているので遠くからでも目立ちます。中部地方長野・愛知・岐阜辺りに自生する日本固有種で愛知県の県花になっています。雌雄異株ですがプロペラ果実が出来ないとどちらか判りません。今では環境省の絶滅危惧Ⅱ類に指定されています。以前はカエデ科でしたが最近ではムクロジ科に分類されるようになりました。秋の紅葉が綺麗な木ですが、春の花と葉が展開する新芽の頃も紅くて綺麗なので花の木と名付けられています。別名で花カエデとも言われます。
 一般的にカエデ科(ムクロジ科)と言うとイロハモミジの形を想像しますが、ハナノキは切れ込みも浅くウリカエデやトウカエデの様な浅い三裂型です。切れ込みのないものもあります。この木は同じカエデ科のメグスリノキ同様眼病に効くようです。他に肝炎にも効くようですが、絶滅危惧種と聞いては枝を折ることも出来ません。
 楓(かえで)と楓(ふう)は同じ漢字を使うのでややこしいですが、一般的にモミジと言われているカエデ科植物は葉が左右に出る対生です。一方タイワンフウやアメリカフウは葉が互い違いに出る互生です。漢字表記では誤解を与えるので、図鑑では片仮名表記に統一されています。僕は575を作る関係でやむなく漢字表記も採り入れています。


「遠くから ほらほらほらと 春紅葉」

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