菫たち
タチツボスミレ
シハイスミレ
山でスミレ属が目立つようになって来ました。スミレの花咲く頃~♪でご存知の宝塚歌劇団テーマ曲です。この歌で詠われているのは路辺に咲く紫色のスミレのことでしょう。スミレ属は日本で50種以上もあり、専用のスミレ図鑑もあるほどです。近くの人家や山の麓でよく見かけるのはタチツボスミレで、地上に茎を出すタイプです。一方地上茎が発達せずに、根元から直接葉や花茎を出すスミレなどの2タイプに分かれます。スミレの特徴の一つに閉鎖花を持ち、受粉せずとも種が出来ることです。スミレの語源は牧野富太郎氏によると、大工が線を引く時に使う墨入れに似ているから。
スミレの種類があまりにも多いので特徴的なスミレだけを覚えるようにしています。先ず押さえておかなければならないのが何処ででも見るタチツボスミレ、花色が白いツボスミレ(ニョイスミレ)、葉っぱが独特の形をしているアギスミレ、葉裏が紫色のシハイスミレ、黄花のキスミレ、普通のスミレ色したスミレぐらいでしょうか。
「小さくも 人呼びよせる 菫花」