鯉の恋
ウナギの稚魚
淡水魚図鑑で確認中
釣りをしている方にはお馴染みだが、春から初夏にかけて鯉は産卵期を迎え浅瀬や水路に集まる。雌が藻などの水草に卵を生みつけ、雄が我先にと放精する。いつもは静かな流だが鯉の恋季節はバシャバシャとうるさい。手持ちの山渓カラー名鑑「日本の淡水魚」によると1産卵期に2~3回の産卵を行い、1回の産卵で20万~60万粒の卵を産み付ける。
鯉は中国から有史以前に渡って来たとされているが、コイの化石が福井・岐阜・滋賀・長崎壱岐の第3紀層から見つかっているので、日本で自然分布されていたことになる。しかし、現在日本全国の河川に分布しているのは殆どが外来鯉だと云われている。彼等は悪食で日本の固有種など食い漁るので、ある意味ブラックバスよりもたちが悪い。そんなコイだが昔から慣れ親しんだ魚なのであまり憎む気になれない。昨日は運よくウナギの稚魚まで観察することが出来た。
「鯉の恋 暫し童に 返りたり」