空木
タニウツギ
コツクバネウツギ
ツクバネウツギ
夏を代表する花で「卯の花」と昔から親しまれてきたウツギです。詩歌にもたくさん詠み込まれ「夏は来ぬ」でもお馴染みの花です。花期も長く7月頃まで楽しめます。邪悪な精霊が入り込もうとするのを防ぐ力があると言い伝えられ、垣根や土地の境界に植えられたようです。利尿の薬効もあるとのことです。名前にウツギが付いている植物はたくさんあります。幹が空洞になっているところから空木と呼ばれています。本種ウツギはユキノシタ科になっていましたが、最近アジサイ科に再分類されています。材が緻密で堅いので木工家具などの木クギとして使われています。
タニウツギも咲き出しました。こちらはアジサイ科ではなくスイカズラ科です。殆どの何とかウツギと言うのはスイカズラ科に属します。葉などを採取して糧として使っていたようです。乾燥させたものを臼で砕いて、俵などに詰めておくと、何十年も味が変わらず保存出来たと言います。古人が生きるための工夫をされてきたのです。
ホホトギスも啼き出し夏の訪れを感じる季節になりました。
「卯の花を 横目に浮気 色求め」