時計草
受粉前の元気なトケイソウ
受粉を終えたトケイソウ
比較して下さい!(使用前と使用後)
娘夫婦から届いた奄美のパッションフルーツ
何とも言い得て妙なトケイソウです。ツル性植物で、いっとき好まれて垣根などに植えられましたが、繁茂し過ぎるので最近ではあまり見かけなくなりました。パッションフラワーの方が馴染みがあるかも。トロピカルなパッションフルーツもこの仲間です。日本には1723年に渡来してきたようです。特徴ある花姿が受けたのか、キリスト教伝道のために入って来たのか?・・・と云うものパッションとは「受難」を意味します。雌しべの柱頭が張り付けられた十字架で、雌しべが釘で、花弁と萼が10人の使徒で、巻きひげが鞭だと言うのです。従ってパッションフラワーは「受難の花」として布教活動にも利用されたようです。観察していて気が付いたのは、受粉が終わると雄しべの葯が裏返ってしまう事です。アジサイの飾り花が役目を終えると、裏返るのとよく似ています。トケイソウの意味でも、パッションフラワーの謂われでも興味の尽きない花です。
じつは7月10日は結婚何十周年目だったのです。何処かに連れて行ってと云われたので、ロクの得意分野でもある京都府立植物園にしました。安上がりで可笑しな記念日行事で、時計草はそんなメモリアル日にとっておきの植物でした。
「絶え忍び 辛抱したねと 時計草」