ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

桔梗

              開花直前のキキョウ

          北海道アポイ岳に自生するアポイギキョウ

              秋先取りのカワラナデシコ


 最近は野原であまり見かけなくなったキキョウが咲き出している。秋の七草だが7月頃から咲き出すので、夏の花のイメージが強いが、秋を一番に感じさせてくれる花色である。もちろん季語は秋である。加賀千代女の句に「桔梗の花 咲く時ぽんと 言ひそうな」と云うのがあり、開花前の形が風船のように膨らんでいる様子を詠んだ句である。同じ様にカワラナデシコもこの時期には咲いている。キキョウは昔から好まれていたので家紋などにも使われている。和歌に詠み込まれたり、日本画のモチーフとしても好まれている。万葉集に登場する「朝貌」はムクゲ説、キキョウ説に分かれたが、キキョウと云う事に収まった。
 韓国では桔梗の根を食用にするらしいが、咳・痰の生薬になるので日本では大量に中国・韓国から生薬「桔梗根」を輸入している。手折ると乳白色の液が出るがウルシかぶれに効くらしい。
 変わったところでは、蟻が花をかじると、花が持つアントシアニンに蟻酸が反応して赤くなるらしい。それを古来の人は「蟻の火吹き」と言ったらしい。一度観てみたい現象だ。


「紅くなる 桔梗の妙に 出合いたし」

×

非ログインユーザーとして返信する