花オクラ
毎年この時期になると花オクラが道の駅に並びます。オクラと同じ仲間ですが、こちらは花の大きいトトロアオイだと思います。アオイ科の仲間はハイビスカスの様な花姿なので直ぐに判ります。オクラはアフリカ北東部原産で、西アフリカ原住民の名をそのまま使ったらしいです。一方トトロアオイは中国原産で、製紙原料になりますが大きな花を咲かすので、観賞用として入って来たのかも。
オクラはアメリカから幕末に入って来たようですが、馴染みが薄くあまり普及しませんでした。昭和40年代に入って食事の西洋化が進み、やっとオクラも普及し出しました。最近では健康ブームに乗り、ネバネバ野菜の代表格として人気があります。確かにネバネバ成分は肝臓・腎臓の働きを促進して、コレステロール値や血糖値を抑制し、便秘も改善してくれるようです。カリウム・カルシュウム・リンなどの含有量も多く、高血圧や骨粗しょう症の予防にもなるという万能野菜です。
一方、花オクラは一日花という制約もあり、一般的に市場には出回りません。朝採りした花をその日のうちに販売しなければならないからです。我が家は道の駅の近くなので、花オクラを見付けると必ずと言っていいほど買い求めます。生食でもいいのですが、甘酢で頂きました。夕焼け空を見ながらいただく夕餉に幸せを感じる小市民です。
「花オクラ 夕餉に華の 箸休め」