ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

先駆植物

      土砂崩れの跡地にいち早く芽を出した

            花弁はなく丸い萼片があるだけ


 能勢でも先日の豪雨で山から土砂が流れ出し道路を寸断した。生活道路の流出土砂は直ぐに撤去されたが、道路まで流されてしまった個所では手つかずである。昨年の台風時に国道173号線が通行止めになり、今回の豪雨がそれに追い打ちを掛けたので、復旧の見込みは今なお立っていない。
 通行可能になったところを歩いてみると、先駆植物とも言うべきヨウシュヤマゴボウがたくさん芽を出し、花を咲かせている。明治の初めに渡来してきたが、今や全国に帰化している。特に山林のブッシュや開発地などで、タケニグサなどと同じように芽を出す先駆植物である。
 洋種山牛蒡など如何にも食べられそうな名前を付けているが、全草が毒草である。もともと在来種のマルミノヤマゴボウも毒を持っヤマゴボウ科である。土産物などで「山牛蒡」という商品があるから、食べられる植物だとの誤解を招く。土産で売られている漬物は、キク科植物のアザミ類の根っこを加工したものである。
 ヨウシュヤマゴボウの実が緑から黒紅紫色に変わって行くが、それを潰すと綺麗なインク状の液がプッシュと飛び出す。それが洋服などに飛び散り、染めてしまった経験をお持ちの方もいるだろう。原産国北アメリカでインク・ベリーと呼び、実際にインクの代用として使っていたようである。驚くのはワインの色付けにも使っていたらしい。「洋種」を冠するが「洋酒」という説もあるほどだ。色素自体はフェトラッニンというもので無毒らしい。でも念のために決して口にしなように!


「逞しく 住処見付ける 山牛蒡」

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