絶滅危惧種
葉っぱが「田」の字のシダ植物デンジソウ
クリの毬に似た実を付けるミクリ
頂いた絶滅危惧種などの淡水魚画像資料
生物多様性センターにはビオトープ池以外に、水生植物エリアやミニ田んぼもあり、絶滅が心配されている植物なども観察出来るようになっている。その中で目を惹いたのがデンジソウである。シニア自然大学で勉強し始めた頃に覚えた植物だったが、その後、観る事もなくなるぐらいの早さで数を減らせている。
デンジソウは「田字草」と表記され、漢字の「田」をイメージさせるところから名付けられた。子どたちは四つ葉のクローバだと喜ぶらしい。これが水生シダ植物だというのも驚きだ。シダ類なので愛用の山渓ハンディ図鑑にも掲載されていない。水田や池に普通に見られたが農薬などの影響で殆ど絶滅してしまった。変わったところではミクリという水生植物も珍しい。球果がクリに似ているからという事で名付けられた。
以下は生物多様性センターでの講義内容による。地球上には1,750,000種の生物が確認されているが、日本では90,000種、大阪では8,700種が確認されている。その内1,079種が絶滅危惧種に指定されている。2000年の統計では795種だったが、短期間の間に300種近くが絶滅の危惧種に加わった。その原因は大きく分けて①開発など人間活動による危機、②自然に対する働きかけの減少による危機、③人間により持ち込まれたものによる危機、④地球環境の変化による危機
今年の猛暑などの異常気象も温暖化の影響とみなされている。地球上の生物すべてにとっての危機が進行している。安倍君やトランプ君も友達や身内の利益から離れて、地球規模の視点に立てないものだろうか。
「8月は 魑魅魍魎 絶滅へ」