ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

臭木

              クサギの実(参考画像)


 地元の浄るりセンターで「コスタリカの奇跡」上映会があり、興味あるテーマーだったので参加してきた。1948年に軍隊を廃止し、平和国家を守ってきたコスタリカ70年間の歴史ドキュメントである。世界の有識者が夢想したユートピア福祉国家の建設である。隣国からの侵略やアメリカからの介入などあったが、国際法や世界世論を味方につけ平和国家を存続させてきた。70年たった今は多国籍企業の進出で、国民の間に格差が生じ課題も抱えている。
 帰り道でクサギが咲いていた。多分かなり前から咲き出していただろうが、あまりにも暑く散歩していなかったので気付かなかった。悪臭の代表であるような「臭木」なんて言われているが、そんなに苦にならない臭いである。ロク的にはピーナッツバターに近い匂いと思う。葉っぱは臭いとされるが、花は善い香りを放っている。秋に出来る果実が藍色で何とも言えない雰囲気を提供してくれる。初夏の若葉は食用になり寺院での精進料理として供される。ロクも何度か試してみた。乾燥葉などは保存食として汁の実などに利用される。下痢・痔・リューマチ・腫れ物・できものなどの薬効もある。古くから果実の熟したものは浅青色(はなだいろ)の染色に使われてきた。
 植物の名前はかなり以前に付けられたものなので、文化なども変わり、匂いの文化も変わって来ている。ピーナッツバターなどは無かった時代である。カバノキ科のミズメなどは別名でヨグソミネバリと気の毒な名前が付けられている。メンソールの香りなので、古人が糞・尿のようだと顔をしかめるのが理解出来ない。反対に「お香」などに若者は興味を示さない。香りの好き嫌いも時代ととも変わる。


「これでもか 競う雄しべの 臭木花」

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