ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

汽車ヤスデ


 昨日は地球環境『自然学』の講座日で「線路を覆い尽くす汽車ヤスデの大発生」という、どちらかと云えば気持の悪くなるようなテーマの講義だった。しかもスポーツで有名な大東文化大学の橋本みのり先生、女性の准教授というから更に驚きだった。先生も仲間から何でヤスデが研究テーマなのと聞かれるらしい。ムカデ、ヤスデ、ゲジゲジなどの多脚生物は基本的に好きになれない。でも講義内容には知らず知らずに惹き込まれた。
 キシャヤスデは中部地方の八ヶ岳付近に8年に一度大量発生して、小海線の線路を覆い尽くし、汽車がスリップしてしまうところから「汽車ヤスデ」と名付けられた日本の固有種である。アメリカで周期大量発生するセミの話は有名だが、日本でも大量発生したヤスデが汽車を止めたというニュースをご記憶の方もいるだろう。それが毎年ではなく8年に一度と言うから興味を惹いた。2016年に大量発生したので次は2024年になる。彼等は一定の寒さを必要とするので次第に標高の高い処へ移動中とのこと。山歩きをしていた頃にこの話を知っていたら、北八あたりでキシャヤスデ探しをしていたかも知れない。
 根底に生物多様性の大切さと、温暖化などの地球環境の変化などがあるが、生産者としての植物界、消費者の動物界、そしてヤスデなどの分解者たちの役割などの話に、一消費者としてのホモサピエンスの居場所と役割がよく判った。


「この暑さ 魑魅魍魎も 避難中」

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