彼岸花
箕面滝道に咲いていた白花のヒガンバナ
毎年ヒガンバナをアップしているが、今年も1週間ほど前から咲き出している。今年は異常気象で花の時季がかなり速くなっている。お彼岸まで待ってくれるだろうかと心配していた。しかし、この花ばかりは季節を違えず咲いてくれる律儀な花である。あまり信仰心がないので神仏に興味はないのだが、長年にわたって伝わってきた農耕文化と人々の生業には興味がある。農耕の民として暦を大切にして来た遺伝子は体内にあると思う。と言う事でヒガンバナのアップも彼岸入りの今朝を待っていた。撮れたて写真で紹介したい。
稲作が大陸から入ってきた頃にヒガンバナも一緒に渡来したと推定されている。救荒植物としても利用されて来たようだが、ノビルの根茎と間違って誤食したロクとしては “くわばらくわばら” である。
昨日は箕面で会議があったので、ついでに通行止めになっているという滝道の様子を覗きに行って来た。知り合いの都市計画専門家は、国定公園の滝道全域が危険個所だと指摘されている。一昨年の大雨で滝道の一部が崩落し通行止めになっている。その後、昨年も被害が出て復旧の目途が立たないうちに、今年の地震と大雨である。山道になっている左岸も倒木などの被害で通行できない。紅葉の名所だが3年続けての通行止めで、沿道のお店にとっては死活問題である。そんな事とは知らずにヒガンバナが咲いている。
「違えずに 今年も畔に 曼珠沙華」