ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

福寿草

             開花し出した福寿草と蕾

        霊仙山などに案内していた頃の旅行社のクラブ冊子


 今年は暖冬を実感させる如く余り雪が降らない。例年なら新雪に足跡を付けたいために近くの山に行くのだが、まだ一度も積もってくれないのでその想いを果たせていない。ならばフクジュソウが咲き出すかも知れないと、地元の自生地を訪ねてみた。期待を裏切らずに大きな株の中から開花し出しているものに出合えた。
 フクジュソウは旧暦の正月頃に咲き出すので、別名で元日草とも言われている。咲く季節と黄金色の花が尊ばれ、正月の縁起物として江戸時代の前期から鉢植えで育てられるようになった。今でも南天と一緒にして “難を転じて福となす” の語呂合わせから正月に飾られる。正月前に売られる福寿草は促成栽培されたものである。
 野の花派のロクは自生しているフクジュソウに魅力を感じる。山の案内をしていた頃、フクジュソウを求めて霊仙山や藤原岳にお客さんを案内していた頃を思い出す。最近ではそれらの山でも観られなくなったり、数を減らしているらしい。お人好しのロクは能勢のフクジュソウ自生地を何人かの知り合いに紹介した。その結果が数を減らすことに繋がった。一部の心ない方が一株ぐらいは大丈夫だろうと持って帰られたのかもしれない。
 フクジュソウの学名アドニスと言うのはギリシャ神話に出て来る青年で、猪の牙に刺されて傷口から出た血がその花色であると言う。欧州産のフクジュソウは赤色である。亥年にまつわるフクジュソウでもある。


「地熱受け へばり付いたる 福寿草」

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