ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

山の花々

                ヤマブキソウ

                ヤマルリソウ

           葉の葉脈が美しいツクバキンモンソウ

              ジロウボウエンゴサク


 金剛山は植生が豊かでいつ行っても季節の花に出合える。今回はシラネアオイ・カタクリ・ヤマシャクヤクを求めたが、既に終わっていたので観ることが出来なかった。年間計画で予定を組んでいるのでフレキシブルに対応出来ない。その時どきの花で我慢することになる。
 昨年も観察したヤマブキソウが斜面一面に咲いている。先日紹介したケシ科のクサノオウの仲間で、こちらも手折ると黄色い汁を出す。日影を好み如何にも弱々しく風に揺らいでいる。山吹の花は5弁だが、こちらは4弁花でヤマブキ色が鮮やかだ。
 日本ではワスレナグサの自生を観ることが出来なくなったが、ヤマルリソウは意識して探せば山の斜面に群生している。ムラサキ科で先日紹介したホタルカズラの仲間でもある。淡い紫色から水色、更にピンク色までありワスレナグサに似た可愛い花である。
 “地獄の釜の蓋”とも称されるキランソウの仲間で、シソ科ニシキゴロモの近似種ツクバキンモンソウもここでは観られる。ニシキゴロモは日本海側に産し、ツクバキンモンソウは太平洋側に分布している。シソ科特有の唇弁花の上唇の長さで判断するのだが、棲み分け地域で判断して間違いないと思う。
 ジロボウエンゴサクも先日紹介したムラサキケマンの仲間である。どちらもケシ科キケマン属に分類されている。スミレを太郎としエンゴサクを次郎とした。昔これで子どもが遊んだらしい。
 写真で旨く撮れなかったが牧野富太郎氏が発見したヤマトグサなどの貴重種も仲間が探しだしてくれた。何度でも合いに行きたい金剛山の花たちである。


「楚々として 高嶺に咲きし 5月花」

雪笹

            ユキザサの影を写し込みました


 ユキザサってなんて詩的な名前の植物でしょう。読んで字の如く花が雪の様で、葉が笹に似ているからです。山でも余り観る事はありませんが、金剛・葛城山系を歩いていると偶に出合う事があります。今まではユリ科でしたが新たにキジカクシ科に分類されました。金剛山に行った時には先ず挨拶に行きます。多年草だから毎年同じ場所に生えています。下見の時には蕾でしたが、本番で咲いていてくれたので皆さんに誇れます。別に僕が自慢することではないのですが、根茎を乾燥したものを鹿薬(ロクやく)と言い、なんとなく身内感覚なので。
 根茎は薬用で頭痛・リューマチ痛・打撲などの痛み止めになりす。適時採取して、生を砕いて患部に塗布すればいいとのこと。若葉と2枚ぐらい出て来た葉っぱは食用になるようです。癖がなく美味しいらしいですが、とても採取出来るほどには見つかりません。北海道ではアズキナとして供されているようです。赤く熟した果実も甘く、果実酒にしても綺麗なリカーになるようです。何れも試したことがありません。


「薫風に 揺れる花かげ 右左」

金剛山へ

             ミツバツツジに酔いしれて

           葉裏に毛が密集のホンシャクナゲ

              ドウダンツツジも満開


 トンボのメガネ観察会は毎月第1・第3金曜日に設定しているので、図らずも連休の狭間に中ってしまった。南海の河内長野駅に着くと既にバス待ち客が並んでいる。参加メンバーにはすぐにバス停に並んで貰う事にする。臨時便が出ているが全員同じバスに乗れる保証がないので現地で持っていただく。登山口からロープウェイ乗り場までの駐車場にはマイカーがびっしりと詰まっている。今回も観察会なのでロープウェイ利用で園地まで行くことにしたが、ここでも積み残され、又また待たせる羽目に。そんな連休中の苦い思いをした観察会だったが、帰りはバスもどんどん増発されていて、あまり待たずに乗車することができ、終わり良ければ全て善し感覚で打ち上げが出来た。
 今年は例年よりも花の開花が早いので目指す花には出合えなかったが、ツツジ科の花が美を競っていた。特にシャクナゲが今年は当たり年で、淡いピンク色の花が我々の目に焼き付いた。それに負けじとミツバツツジが青空に映える。三葉の仲間は地域名を冠したものが多く東国・大山・西国・南国などがあり、先日紹介したコバノミツバツツジ同様、雄しべが10本あるのが特徴である。シャクナゲの由来は各説あるが、枝が入り乱れ折れ曲がった様で真直ぐな枝は一尺も無いところから「尺無い」が転訛してシャクナゲになったというのが面白い。


「青空に 映える躑躅を 何と詠む」

5.3全国総行動


 憲法記念日を今年ほど意識したことがない。安倍が何としても憲法を変えて戦争出来る国作りを目指しているからだ。今の国会運営を見ていても平気で憲法を踏みにじっている。もともと憲法の立憲趣旨は権力者の暴走を抑えるための縛りであり、国民主権を高らかに謳っているところにある。改憲派は9条2項に自衛隊を書き組むというのが最大の狙いである。書き込むことで自衛隊の存在を憲法違反でないとするだけだ、と言って国民を誤魔化そうとしている。今でも憲法を踏み躙って自衛隊を戦地に派遣し、戦地ではなかったとするために日報を隠してきた。自衛隊を軍隊として自由に海外に派遣したいというのが本音である。やっとNHK以外のマスメディアも安倍の暴走政治に苦言を呈し始めた。世論調査でも憲法を守り、安倍退陣を求める声が大きくなっている。
 昨日はそんな国内情勢の中で全国的に憲法を守ろうとする集会が持たれた。大阪では2万人を超える人が扇町公園に結集した。野党では立憲民主・民主・共産・社民・自由が挨拶に立ち、全国市民アクションからも連帯スピーチが寄せられた。今時の集会はコンサートまであり、シンガーソングライター川口真由美さんたちのグループ演奏もあった。因みに彼女は能勢で計画されている5.20ピースマーケットにも出演が予定されている。


「記念日の 5月3日に 拳上げ」

芥子科植物

                 クサノオウ

                ムラサキケマン

             タケニグサ(参考画像)


 一概に断定出来ないがケシ科とキンポウゲ科は毒成分を含むから、食いしん坊のロクでも食べないようにしている。今回はケシ科の特徴について触れてみたい。観察に出掛ける時にはルーペまたは簡易顕微鏡とナイフ類、更にライターなどは必需品だ。目的が決まっていたら対応できる図鑑なども持って行く。ナイフで茎を切って中が空洞になっているのか、髄が詰まっているのかなどを調べるのは、植物の同定に欠かせない。更にケシ科植物では断面から黄色い汁が出て来る。如何にも毒々しい汁を皆さんに観て貰い、これがアルカイド系の毒だよと注意喚起する。毒性分を含むということは薬にもなる。
 クサノオウは「瘡の王」と表記されるように、できものなどの皮膚疾患に効く。同じ様にタケニグサもかゆみ止め・いんきん・たむし・打撲傷などに効く。しかし民間ではアルカイド系毒を持つケシ科植物は使用しないようにしたい。人びとを蝕む麻薬もケシ科植物から作られる。ムラサキケマンの薬効も調べてみたが見つからなかった。意外だったのは国の特別保護植物になっているハイカー憧れのコマクサもケシ科の仲間である。
 今日は憲法記念日である。毒を隠した改憲案にストップをかけに出掛けよう!


「改憲案 毒を隠した 芥子に似て」