三姉妹とミツマタ
三姉妹と名付けたエドヒガン
青空に映えるエドヒガン
色あせたミツマタ
2日続けてのエドヒガンへの訪問となった。トンボのメガネ例会先として3月18日の第3金曜日に訪ねた準地元と言うべきエリアへの再訪だった。何年か前の例会では運良くミツマタとエドヒガンが同時に観察出来て、皆さんから感嘆の声が上がったことがあった。もう一度訪ねたい訪問先を伺ったときに、すかさず声が上がった訪問先のトップにランクインされたのが「能勢路のミツマタとエドヒガン」だった。
ミツマタの見頃は3月の中旬である。一方エドヒガンはソメイヨシノより少し早く、3月の下旬に見頃を迎える。両者を同時に楽しめるのはどうしても3月最終金曜日と言うことになる。今年は4月1日が第1日だったので辛うじて観察出来ただろうと悔やまれる。もし来年計画するのなら3月31日(金)にオプションとして設定したい。植物観察を主なテーマにしているので、今年のように季節がずれると皆さんに申し訳なくなり “郵便ポストが赤いのも花が咲いてくれないのも” 全て私の所為ですと詫びている。とは言え4月1日の奈良は過去に経験したことがないほどの桜三昧を楽しめた。いずれかで天は帳尻を合せてくれる。
そんなこともあり最盛期のエドヒガンを瞼に焼き付けたくて、箕面森町から青貝山方面を目指した。山一面に色とりどりのエドヒガンが咲き誇っている。それはそれで素晴らしいのだが、3本の若いサクラが日を浴びて輝いている。多分18歳ぐらいだろうか判断して「三姉妹」と名付ける。意識の中に成人年齢が18歳に引き下げられたことにダブる。チェーホフの「三姉妹」や「桜の園」までが頭をかすめ、ロシア文学とはほど遠い現状に心が痛む。
ミツマタ群生地にも寄ってみた。こちらは番茶も出花を通り越して、既に初老の境地に入っている。初めて訪れる方は「まあ綺麗!」と言われるが、受粉期を過ぎ頭を垂れている。初老と言わないまでも更年期にさしかかっていた。
「度々と 山の桜を 追い求め」