ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

早春の花々

                エンレイソウ

                 ヒメイチゲ

                スミレサイシン

           ウスバサイシン(ウマノスズクサ科)

                 イカリソウ

                エゾエンゴサク

                キクザキイチゲ

                 ヒトリシズカ

              オオカメノキ(ムシカリ)


 福島も北海道と同じように一気に花が咲き出し、木々の芽吹きも同時に始まる。バス車窓からも十分花を楽しめるので、バスガイドの話が邪魔になるほどだ。花の名所として有名な「花見山公園」ではサクラの時期になると、観光客が大挙押し寄せるとのこと。我々が訪れた日には時期を逸していたということで、バスガイドや地元の観光ガイドは申し訳なさそうにしておられたが、20数種の花木が植栽されているので、我々としては大満足だった。
 ワイルド派の僕としては、華園の花よりもクマも生息するエリアの野生の花に惹かれる。山の斜面にはカタクリが足の踏み場もないほど自生している。あいにくの雨だったので花はうなだれたままだった。晴れていれば見事なカタクリの群生状態を見られたはずだが。花も葉っぱも球根も食用可能だが、他に十分な山菜があるので誰も摘みに来ないらしい。
 今回初めて出逢ったヒメイチゲというのをガイドさんが教えてくれた。キンポウゲ科イチリンソウの仲間で、亜高山帯に自生するというので、僕にとっては始めの最後になる貴重種だろう。エンレイソウ、ウスバサイシン、スミレサイシン、キクザキイチゲなどに出逢えたが、スプリングエフェメラルたちは陽射しを好むようで、儚げな様子の佇まいも自然観察の楽しみのひとつであると納得した。
 沼周辺ではミズバショウやリュウキンカの群落、ミツガシワの花も望めた。オオカメノキが雨に打たれてひときわ精彩を放っている。
 他にはまだ花には早いバイケイソウ群落、ヤマタイミンガサ群落が目に付いた。サクラやツツジ、リキュウバイなどの花木類までは紹介しきれない。


「早春を 山の斜面に 散りばめて」

福島花巡りの旅

              クマの爪跡とクマの爪


 月曜日から昨日まで3泊4日で福島県に遊んできた。「花巡りとハイキングの旅」と銘打った企画に一番乗りで申込み、その後、知人たちに声かけをしたので、ツアー旅行というよりも企画旅行の趣に近い雰囲気の楽しい旅行になった。
 ところが天の悪戯で出発日と帰阪日以外は雨と濃霧に邪魔され、浄土平の吾妻小富士のお釜は霧の中で想像する世界だが、それでも半数以上が頂上まで登るというのでサポート役を引き受けた。仁田沼ハイキングでは、雨かっぱを着用してバスに乗り込む悪天候である。現地ガイドが丁寧に案内してくれる。芽吹きだした木々の新緑が雨に打たれて、それだけでも心に染み通るハイキングを楽しめた。
 初日に訪れた五色沼は雪解けの沼に陽が差し込み、絵も言えぬコバルトブルーにうっとりさせられ、福島花巡り旅の幕開けに相応しいスタートラインだった。花見山公園のハイキングもサクラの最盛期を過ぎたものの、各種花木が美を競いあい十分に大都会から出て来た観光客を満足させてくれた。
 ガイドさんたちがクマと遭遇した経験談を披露してくれたのも、異文化すら感じる福島体験だった。単独行動を戒められたり、クマの出没が多いコースが立ち入り禁止になっていたりと、クマと共生する地域の特色を垣間見た感じだ。
 ぬかるんだ道で案内役のガイドが転倒したり、コース変更で時間短縮を余儀なくされたり「トラベルはトラブル」と言われる経験が旅の思い出を更に深めてくれる。無事に29人が大阪空港帰ってこられたのが何よりである。


「早春の 雰囲気漂う 下野へ」

画像が復帰!

            取りあえず白花のレンゲソウ紹介

紫雲英(ゲンゲ)白花

        ☛設定がおかしくなり写真画像が探せない!


 今までいろんな白花種を見つけてはブログアップしてきた。今回見つけたのはレンゲソウの白花だった。近くにレンゲソウがなければ、見逃すか別の植物かと思ってしまうほどの珍しさだ。なぜか白花種を見つけると嬉しくなってしまう。
 過去に出会った白花種で印象に残っているのは、アカツメクサ、カラスノエンドウ、ヒメオドリコソウぐらいだろうか。例えばムラサキサギゴケの白花種は近似種サギゴケとして扱われている。オドリコソウなども白花は普通に見かけるので論外である。アカツメクサの白花種はシロツメクサとはまったくの別物で、花の下に葉がついているかどうかで判断する。これなどは人に自慢したくなる白花種である。
 さて、ゲンゲだが、関西では馴染みのあるレンゲソウが普及している呼び名だと思う。中国原産で緑肥として日本に持ち込まれた。花姿がハスに似ているところから蓮華草と呼ばれている。そんな名前からして中国っぽい。
 レンゲソウを一面に咲かせている田んぼは別世界をイメージさせてくれるが、最近は緑肥として利用するところが少なくなってしまった。化学肥料の普及でレンゲソウの咲く風景が奪われてしまった。農薬漬けのご飯に甘んじているが、レンゲソウの根粒菌で作る美味しいご飯を食べてみたい。農機具に絡むからということで敬遠されていると聞いたことがある。
 解毒、咳・喉の痛み、血止めなどの薬効のほかに、食用として全草が利用できる。機会があれば皆さんに天ぷらで提供したい。
 今日から旅に出るので少しの間お休みします。行ってきま~す!


「旅立ちを 邪魔する春の 珍事かな」

山に可愛いお客さま

      ギンリョウソウ、コバノガマズミ、ツクバキンモンソウ、スノキ

                我が家への闖入者


 妻の主宰する「山友会」は、3月に「低山会」から訪れた東大岩から大岩ヶ岳コースだったので参加を躊躇していた。しかし、前回は雪の舞う寒い中での歩きだったが、今回は木々も若葉を付け出し、山笑う様相になってきたので、重い腰を上げて付き合うことにした。
 集合場所に行くと顔馴染みのお孫さんの姿が見える。昨年1年生になったばかりの時に、剣尾山で会ったお馴染みさんである。やんちゃ振りは変わらないが、リーダーの前に出たらダメだとしつけられて、それを守っている。リーダーと後続の間が開くと「ちょっと待って下さい!」などと後続の人への思いやりもみせる。
 東大岩から大岩ヶ岳に繋がる難所では、冒険心が最高に発揮され嬉々としている。しかし、長い登りが続くと、未だかまだかと弱音を吐く。あと少し、あと少しとリーダーから叱咤激励され、頂上まで引っ張り上げられた時のひと声「うそばっかり!」
 シニアグループに小学生が混じると、全員が弱音を吐けないと言う効果もあるようだ。何時もは甘えて遅れる方もペースを乱すことなく歩いてくれる。
 今回も最後尾を歩いたが、新緑と咲き残りのコバノミツバツツジ、ギンリョウソウ、ツクバキンモンソウ等の花々にも出逢えた。


「子どもには 負けられないと 春の山」