ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

長実雛芥子(ナガミヒナゲシ)

                ナガミヒナゲシ

               判らなかったロゼット

        実を活用して作った花の置物


 園芸種などの華美な草花を育てていない我が家の放置花壇2個所は、野の花が押し合いへし合いして勢力争いをしている。小さな小さなワイルド植物園の趣で、居ながらにして自然観察が出来るという楽しみがある。
 3月の中頃に大きなロゼット状になっている株を見付けた。花が咲けば判るだろうと経過観察してきた。蕾を付けだした段階で見慣れたナガミヒナゲシだったと判断できた。1年草の一日花だが、株が数個在るので次から次へと儚げな花を咲かせてくれる。ナガミヒナゲシはケシ科ケシ属だが、アヘン成分のモルヒネは含まれていないので安心して育てることが出来る。地中海沿岸~中欧辺りが原産地で1960年代初めに東京で発見され、瞬く間に全国に広がり帰化状態になってしまった。
 一般的にヒナゲシは英名のポピーで親しまれるが、中国の絶世美女に例えた「虞美人草」という別名を持つ。夏目漱石の同名小説でも有名だから、ご存知の方も多いことだろう。花言葉も慰め、乙女らしさ、感謝というから、儚げな花姿そのままである。
 名前の由来にもなっている長い実が花の数ほど出来るので、花茎ごと採取して自然工作に活用したいと思っている。レモンの種を花びらに見立てて差し込んでやると、可愛い花の置物工作が出来たのを思い出している。


「芥子の花 休むを知らず 揺れ続け」

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