ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

金子みすゞの世界

                ホコリタケ幼菌


 名前と評価はかなり前から耳にしていたが、彼女の作品に触れる機会はあまりなかった。たまたま図書室に行った時に目に止まったので借りたまでの話である。断片的にはみすゞの詩に触れることがあっても、彼女の世界まで探求してみようという好奇心はなかった。今回借りてきた本も彼女の生い立ちや時代背景などからの考察が加えられているが、そんなことはどうでもいい話である。もともと童謡や童話は好きだったので、そんな興味から惹きつけられただけである。
 僕は今でも病気の後遺症で音読が出来ない。自分で紙芝居を作っても原稿が旨く読めないので、人に頼っている。ところが金子みすゞの詩は音楽性があるので声に出して読めるということに気付いた。もっと前から彼女に近寄っておれば、僕のリハビリに役だっただろうと悔やむことしきりである。今からでも遅くはないのでみすゞ作品を声を出して読んでみよう。せめて自作の紙芝居を演じることが出来るまでに!
 前進座が「四谷怪談」を舞台に乗せている訳ではないが、歌舞伎絵に惹かれてクーラー代わりに読んでみた。世の男性はいずれの時代でも “色と欲にはだらしがない” と言うことをあらためて知らされた。自死に追い込まれたみすゞもしかりである。


「大漁の 声が聞こそな 鰯雲」

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