ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

屋根上の深山鶉(ミヤマウズラ)

             屋根上に咲くミヤマウズラ

             葉の斑がウズラの卵に似る


 昨年のサークル年間計画に組み込んだいたミヤマウズラだったが、コロナの蔓延で遠出は避けたいとの自主判断で、赤目48滝訪問を断念した事を思い出す。今回はそんなこともあり是非とも再訪してみたいと思った次第である。
 ミヤマウズラはラン科シュスラン属の多年草である。花姿はシュスランに似るが、葉がウズラの卵に似ているところから名付けられた。深山を冠しているだけあって余り見かけない貴重種である。山歩き途中の山道でひと株でも出会えたら嬉しくなる野性ランである。初めてのご対面は妙見の高代寺山で数株見付けたのが印象に残っている。雨予報だったので大事をとり中止連絡を入れた山コースの例会先だった。ところが集合駅に数人来られたので、雨具をつけて登り、雨に煙る中の崖にひっそり咲いていたミヤマウズラだから忘れることが出来ない。
 赤目48滝のミヤマウズラが休憩場所の屋根に群生しているという情報は以前から伺っていた。それが何処かまでは判らないので、屋根にも目を配りながらの歩きになる。所々の斜面に咲いているのを赤とんぼさんが目ざとく見付けてくれる。地味な花なので旨く写真に収められない。目指すコースの中間点ぐらいの東屋の屋根に群生状態で咲いている。通過する殆どの方は素通りされるが、我々は宝物を見付けたように小躍りした。遠出した甲斐が一気に報われた感の小旅行だった。ウクライナを舞台にした「屋根の上のバイオリン弾き」が頭をよぎる。ユダヤ人排斥の歴史背景をテーマにしたミュージカルである。


「此処にだけ 爽気漂う 野性蘭」

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