能勢に根付く地域寄席
多種多様な演目と演者
取りは校長先生「喜怒家哀楽」さん
能勢の文化発信基地とも言うべきギャラリー・カフェ『やまぼうし』さんが始められた落語独演会も8回を数える。コロナ禍を経験してからは、如何にして持続させるかと試行錯誤され、辿り着かれたのが農家風民食「門家」のかたわら落語普及活動を続けておられる「門家寄席」さんとのコラボ開催で今回が2回目となる。
地元能勢での開催を望んでおられたが、会場確保段階でコロナ第4波・5波真っ盛りで予約が取れず、やむなく川西市の「キセラ」という新興商業施設内にある公共施設の会議室を借りての開催になった。14人の演者の熱演で4時間近くになってしまった。終始退屈することなく個性ある噺を楽しませて頂いた。
開演前には落語教室があったり、仲入りでは三線(さんしん)演奏、更に華としてなぞかけなどの披露まであり、天満繁昌亭に行ったような気分にさせてくれる。掛け合い落語やリレー落語などの工夫も凝らされ、目新しさにも感心した。それぞれに好き好きがあるので優劣を付けるのは個人の範疇だが、仲入り後の最後の4人は玄人並の実力をお持ちだ。
「やまぼうし」で8回も独演会を続けて来られた、現役校長先生の「喜怒家哀楽」さんは素人落語界の頂点に立たれた方だけにピカイチだった。
「コロナ禍の 笑い納めに なれば良し」