ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

素浄瑠璃

         知人の出番「増補忠臣蔵・本蔵下屋敷の段」

           女性太夫「壷坂霊験記・沢市内の段」

               能勢自慢の浄るりシアター


 知り合いに浄瑠璃の語り手「太夫」がいて、発表会があるのでとお誘いを受けた。当日は午前中に4人の新人太夫のお披露目があり、午後から12人の太夫がそれぞれの演目を競い合う。あらかじめ出演時間を聞いていたので、少し前に会場に滑り込んだ。席に着くと女性太夫が名調子で壷坂観音霊験記を語っておられる。彼女は近くのお寺の住職だから、お経で慣らしているのか、声が良く出て聞き取り易い。知人も詩吟をしているので声はよく出る。しかし、物語の筋がよく判らないので流れを十分に把握出来なかった。落語の「寝床」が頭をよぎる。
 能勢の浄瑠璃は江戸中期から今日まで200年の歴史があり、素浄瑠璃と云われ、語りで話が進行して行く座敷芸で、農閑期の楽しみの一つだった。現代でもその伝統が受け継がれ、語り手も200人を下らない。世襲制は採らずに「おやじ制度」という独特の方法で数人の弟子をとり、伝統芸能を守り育てて来た。謂わば大衆に浄瑠璃を広める橋渡しの役目を弟子たちが担って来た。ロクが知人に誘われて参加したのがまさにそれである。能勢では4流派(竹本文太夫・竹本井筒太夫・竹本中美太夫・竹本東寿太夫)が競い合っている。大阪府に続き、国の無形文化財に指定された。


「語り手の 貌染めうなる 農閑期」

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