ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

柿入れ時

               一つだけ残した木守柿       


 奈良の吉野からまだ頼んである柿が届かない。柿は二人とも大好物だから、スーパーで売られているものでは満足できず、吉野の柿農家から取り寄せている。“柿が赤くなれば医者が青くなる” との諺があるぐらいの果物だ。少しの贅沢も滋養のためと毎年欠かさず取り寄せている。ついでに歳暮代わりに、お世話になっている方にも直接農家から送り届けて貰っている。
 今年は柿酢作りをしないと来年分が無くなってしまう。そんな脅迫観念から柿採りに出掛けた。高枝バサミ持参は人目に付きそうである。誰にも管理されない柿ノ木だから遠慮は要らないのだが、無断で拝借するのは気が引ける。柿泥棒になった気分で、持参した布袋一杯持ち帰った。まだ堅いのもあるので少し柔らかくしてから広口瓶に移すことにする。
 道の駅には渋柿が並んでいたので、妻が干し柿用にゲットしてきた。前回購入した渋柿は、すっかり渋が抜けて甘くなっている。干し柿になる前に食べ尽くしてしまうので、追加で購入したのだろう。果物のジャムやコンポート作りには手を染めない妻も、大好物の柿だと皮むきなど苦にならないようである。
 そんな渋柿だが摘み取った後に、立派な柿が一つだけ残してあった。まさに「木守柿」という農家の心がけが読み取れる。来年もたくさん実って欲しいという願いと、小鳥たちへのささやかなプレゼントである。たわわに実った柿は秋本番を演出するが、木守柿は冬の近づきを感じさせる。今朝もストーブが欲しい冷え込みである。


「ぽつねんと 西日の陰の 子守柿」

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