ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

千両(センリョウ)


 昨年近くでセンリョウが自生しているのをブログ紹介したことがあるが、普通は自生しているのを観ることはない。昨年紹介のセンリョウもひょっとしたら先人が植えたものかも知れない。林床などでマンリョウの自生しているのはよく見かけるのだが。
 今回のセンリョウも神社の一角に植えられていたもので、普通なら余り興味を示さないのだが、縁起物植物と云うことで紹介したまでである。ヤブコウジを十両、カラタチバナを百両、ヤブコウジ科のマンリョウを万両、そしてセンリョウは千両として目出度い植物とされている。他にアカネ科のアリドウシを一両と見立てている。関西地方ではセンリョウ、マンリョウと一緒にアリドオシを鉢植えして「千両、万両、有り通し」との語呂合わせで床の間に飾る習わしがある。因みにピラカンサスを百万両と呼んだり、ミヤマシキミを億両と言うというこじつけまで罷り通っている。「両」などを云うのは目出度いお金の単位だが、庶民には縁がないし、買い物にも使えない。高田郁や山本一力の小説に登場する庶民は一分銀辺りが嬉しいお金の単位だろう。落語の「芝浜財布」には如何ほど入っていたのかな?
 そんなセンリョウだが薬草としても有用で、葉・枝・果実が風邪、リュウマチ、神経痛、打撲傷、関節炎に効くらしい。ロクの興味を惹いたのは果実の種を取り出して乾燥したものを、ゴマのように炒って食べると香ばしい風味があるらしい。たくさんの自生センリョウを見付けたら試してみたい。


「千両よ たまには山で 出会いたし」

冬苺(フユイチゴ)と古墳

                 勝福寺古墳


 誰も採りに来ないのか「きずきの森」にはフユイチゴ採り切れないほど繁茂している。摘まんで生食するのが常だが、ジャムとか果実酒に出来る。滋養強壮と老化防止の薬効があると言うから試してみたい気もするが、トゲがあり実も小振りなのでクサイチゴほど簡単に採取しにくい。
 「和漢三才図絵」には「果実は甘く、酸、五臓を安んじ精気を益し、志を強くし、力を倍す。久しく服すれば身を軽くし老いず」と記述されている。変わったところでは葉を煙草の代用に使ったらしい。
 きずきの森からのルートで、帰路にバスを使わず川西能勢口まで歩くコースを探してみた。かなり前にも試したことがあるが、その時は藪漕ぎをして住宅地にたどり着いた苦い思い出がある。今回は概略図と道標に従って歩いたおかげで、難なく住宅地まで降りることが出来た。そのコースは余り利用されていないようだった。ヘンスには獣よけ開閉部が設置され、山と住宅地の結界をイメージさせ、余り気安く通行するな!と言われているような錯覚を抱かせる。でも駅に向かって歩いていると古墳の案内看板を見付けることが出来た。思わぬ収穫である。入ることは出来ないが前方後円墳の雰囲気だけは伝わり、石室の入り口部を見せている。埋蔵物は資料館に展示されているらしいので、日を改めて訪れたい。川西南部を支配していた6世紀後半の首長のものと推定されている。


「冬苺 里山歩きの ご褒美に」

唐鼠黐(トウネズミモチ)

           太陽にかざすと葉脈が透けて見える

             約束の寄り道先のネコ型ロボット


 何処か暖かいところに行きたいと云うので温泉プールを提案してみた。ところが能勢よりさらに北に位置する瑠璃渓温泉への道路が心配である。いつも冬場になると凍結して通行止めになる天王経由で行かなければならない。ノーマルタイヤでは心許ない。雪にでもなれば身動きできなくなってしまう。
 ならばと思いついたのが植物園の温室である。京都府立植物園と鶴見緑地には足を運んでも満足させてくれる温室がある。いずれも遠いと言うのが主婦にとっては大変らしい。たまに主夫業を引き受けるが、洗濯から風呂の掃除まで任してとは言わない。せいぜい買い物と夕飯当番ぐらいである。「洗濯命」の妻は50%以上の雨予報以外は必ず洗濯する。
 そんな家庭内事情だから、近場でアクティブで過ごそうと「きずきの森」に行くことにした。帰りに寄り道をするという条件付きである。
 サークル仲間を案内するときには、あらかじめコースを決めて歩くが、プライベートだと冒険心が湧き初めてのコースを探索してみたくなる。イチゴの木にはたくさんの実がなっている。ジャムを作るという方が袋に一杯詰め込まれていた。フユイチゴの宝庫と言うほどコース内に繁茂している。
 トウネズミモチが驚くほどの実を付けている。中国原産で明治初期に渡来してきたが、瞬く間に日本のネズミモチを陰に追い込んで、勢力を伸ばしている。小鳥たちの大好物かも知れない。その実が生薬名で「女貞子」と呼ばれ滋養強壮、強精や白髪止めなどの薬効を持つ。以前、女貞子酒を作ったが未だ消費しきれずに眠っている。風邪などにも効くと云うからまた飲んでみようかな。


「我が家には 辞書にも載らぬ 冬籠」

冬景色

             プリズムを通して室内に虹が


 何ともネイティブなタイトルになってしまった。年賀状を投函しなければ!と言う目的を課せないと、散歩でもという気持ちにならない寒さである。日中でも室内気温は5℃を越えることはない。
 迎え風を避けながらのコースを選ぶが、どのみち家まで引き返すので、すべて追い風でという訳には行かない。となれば日陰を避けてお日様にすがるしかない。土手コースがお薦めだが遮るものがないので風当たりが強い。両手をポケットに突っ込んで歩くと、どうしても前屈みになってしまう。散歩中は意識して姿勢を正したいので、勢いよく手を振って闊歩するように心がけている。
 草花も見付けられないから、冬芽でも観察しようかと思うが、ルーペなど観察グッズを持ち歩いていない。カワセミを探すが、カルガモやカワウぐらいにしか出逢えない。仕方なく冬景色が散歩のテーマになってしまった。あまりにも気の毒に思ったのか、冬の太陽が室内に虹を差し入れてくれた。
 明後日は冬至である。気持ち的には翌日から春に向かわせてくれる。今日は「鰤の日」らしい。熱燗とブリしゃぶが朝餉も済ませていないのに頭をかすめる。


「寒風に 農機具二台 主もなく」

キウイジャム作り

             仲間が作ってくれた画像記録

      赤とんぼさんが作る活動記録(№174)


 赤とんぼさんから、今年はたくさんキウイが収穫できたとお裾分けしてもらった。キウイはそのまま木に放置しても熟れないらしい。収穫してから追熟するように手立てをしてやらなければならない。頂いた時に追熟を促すバナナも袋に入っていた。頂いてから1週間を経過したので、かなり柔らかくなってきた。
 生食も出来そうだが、以前にジャムを作ったことがあるので、今回もすべてジャムにする。計量すると1.2kgもあったので、グラニュー糖400gで煮詰めることにする。10分ごとに砂糖を追加し、30分もかければ出来上がる簡単なジャム作りである。ヨーグルトを常食している妻のトッピング用として重宝する。
 トンボ仲間からは例会記録として編集された写真を頂いた。今までも何度か頂いたことがあるが、上手く編集されている。2枚の写真はいずれも万博で、森のトレインに乗り遊んだ時と、干支工作で残り紅葉を楽しんだときである。シニアの幸せそうな一コマが収められている画像記録になっている。
 トンボのメガネでは例会が終われば、事務局担当の赤とんぼさんが活動記録としてA4一枚に纏めてくれる。過去174回の記録がすべて揃っているので、例会の思い出以外に観察資料としての価値も高い。新年早々の例会には申込者が殺到し、受け入れ側のキャパの関係もあり、やむなく締め切りという措置を取らなければならなくなってしまった。174回の歴史がサークルを育てて来たのを実感する。


「極寒も 仲間の笑顔で 熱くなり」