ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

アサガオ外来種

                 マメアサガオ

                 ホシアサガオ

          アサガオの仲間ではないチョウセンアサガオ


 朝顔は好きな園芸種の一つだが、ネコの額花壇では育てる余裕がなく、朝顔市でも立てば一鉢購入するつもりだが、今時そんな風流な余裕を関西では求められない。仕方なく外来種のアメリカアサガオの一株だけで、朝のひとときブルーの花を楽しんでいる。
 散歩中によく見かけるアサガオ外来種はマメアサガオとホシアサガオである。どちらもヒルガオ科サツマイモ属で、北米と熱帯アメリカから渡来し帰化状態になっている。可愛い花なので邪魔にはならないが、何処にでも絡み付いて繁茂するので、道路管理者泣かせな植物かも知れない。
 マメアサガオは戦後の輸入穀類に混ざってきたので、種子による中毒事故も発生したらしい。ホシアサガオは観賞用として渡来してきたのが野に放たれ帰化状態になったので、中毒事故を起こした記録は残っていない。
 アサガオの名前を持つがチョウセンアサガオは全くの別物である。こちらはナス科チョウセンアサガオ属で薬用植物として江戸時代に渡来してきた有毒植物である。華岡青洲がこの植物で全身麻酔薬を造り、乳がん手術に成功した話はあまりにも有名である。こんな有毒植物も野生化しているので、アサガオに似ているので口にする人がいるかも。


「朝顔の 勝手気ままな 外来種」

地元の曼珠沙華

                今朝の曼珠沙華

                  ニラの花


 ヒガンバナを「曼珠沙華」と呼びたい気持ちを植え付けられたのは、箕面の団地に在住していた頃、懇意にしてした知人の俳句作品集を拝見してからである。その中の一句に「どこまでも歩きたき土手曼珠沙華」というのがあった。それ以来「曼珠沙華」の風景はこれだ!とすり込まれてしまった。
 毎年サークルでヒガンバナを訪ね歩いているが、地元では季節を違えずお彼岸の頃には田んぼの畦や、散歩道に使う土手道にも真っ赤な花が秋を彩ってくれる。ただヒガンバナで人を呼び込むと言う発想がないので、前もって雑草を刈り込むことはしない。観光に力を注ぐならヒガンバナも人寄せパンダになれる筈なのだが・・・。僕の目指している「蝶の乱舞する能勢」構想もまだ認知されていない。
 実は2階の窓からも曼珠沙華を見下ろせる環境下だから、毎朝咲き加減を確認している。秋分の日は毎年「道づくり」の日と決められているので、その日には刈り取られてしまう運命にある。今年は義母の一周忌で帰省しなければならないから、道づくりに参加できない。とりあえずは家の周りだけの雑草は刈ることにした。ニラの花も最盛期だが止むなく刈り取ることにした。曼珠沙華だけは秋分の日まで残しておいてやりたい。


「好き嫌い 二分する花 曼珠沙華」

掃溜菊(ハキダメギク)と高三郎(タカサブロウ)

                 ハキダメギク

                 タカサブロウ

                 両者の比較


 キク科植物でよく似た小花を咲かせているのが、お馴染みのハキダメギクとタカサブロウであり、これも観察会で見付けたら花の違いを確認してもらうことにしている。
 ハキダメギクは熱帯アメリカ産で大正時代に東京で既に確認されている。ゴミ捨て場や畑の脇など窒素分の多いところを好む性質から、牧野富太郎氏によって命名されたのは有名な話で、ヘクソカズラと共に可哀想な名前を付けられたものである。ヘクソカズラは別名で早乙女花とも呼ばれているが、ハキダメギクにはまだ可愛い別名が付けられていないようだ。5つある舌状花の先端が3裂しているので「小蝶花」と名付けてやりたくなる。
 一方、タカサブロウは既に江戸時代に刊行された文献にも登場する薬草で、目のただれを治す薬草として「タダレメソウ」と呼ばれていたが、イケメンの高三郎がこの草でただれ目を治したので、語感の良いタカサブロウにしたとも言われている。原産地はアメリカ大陸らしいが、史前に帰化したと考えられ、アメリカタカサブロウと区別するためにモトタカサブロウと呼ばれることもあるらしい。
 ブログで植物の名前の由来などを紹介する際は、山渓名前図鑑「野草の名前」(春・夏・秋冬)3巻を利用している。あとは山渓ハンディ図鑑「野に咲く花」「山に咲く花」「樹に咲く花1・2・3」の5巻を参考にしている。決してロクの引き出しからの知識ではない。


「小菊たち 可愛い名前で 呼びたいな」

青葛藤(アオツヅラフジ)

                アオツヅラフジ

              ヤマブドウ(参考画像)

            頂いたプレミアムワイン 1/739


 「葛(ツヅラ)」も「藤(フジ)」も蔓性を表わす植物に使われる。アオツヅラフジは食べられるヤマブドウとそっくりなので、観察会では葉の違いと、果実の違いを確認してもらう。アオツヅラフジの核(種)がまるで芋虫のような形をしている。アンモナイトにも見えるので、必ずと言って良いほど立ち止まって観察する定番植物である。
 実を食べることは出来ないが、全草に薬効があり、特に根茎が漢方薬で強い鎮痛作用があるらしい。リューマチ、神経痛、関節炎などに処方される。消炎や利尿作用にも優れているので、果実を見付けたら数個の絞り汁を飲んでも効果があるらしい。次回の観察会訪問先にはアオツヅラフジがあるので、アンモナイトの観察時に絞り汁の味見もしてみたいと思っている。ブドウ科のヤマブドウを見付けられたら言うことなしなのだが。
 仲間が柏原ワインをプレゼントしてくれた。しかも限定プレミアムワイン「キングセルビー」739本の1本である。直ぐに飲みたいのだが、肉料理の時まで我慢しようと気持ちの熟成を待っている。昨日は北海道産のサンマが手に入ったので、酢橘をかけて初物を味わった。まだまだ小振りだったが旨かった。最近は「サンマ様」と言うほどの高級魚である。


「蝦夷からの 鋭利な小刀 サンマ様」

葛城古道「民家ストリート」

                 造り酒屋

             代官屋敷とも伝わる「中村邸」

                堺屋太一の実家

          神社で売られる勝ち虫トンボ(優れもの)

                〆は六地蔵


 下見時には確認しなかったが、他のサークルで葛城古道を案内してもらったことがある。その道中に江戸中期の民家や商家などの美しい家並みが残る一角がある。国の文化財にも指定されている「中村邸」や「郵便名柄館」の佇まいを見ることが出来る。造り酒屋、造り醤油店なども残り、葛城山からの豊かな清流が、味噌や豆腐作りなどにも適した土地柄だったのかなと往時を偲ばせてくれる。
 銅鐸が出土した名柄古墳や由緒ある神社仏閣なども点在しているので、歴史散策としても楽しい葛城古道だと思う。主目的のヒガンバナに心が向かっていたので、せっかくの歴史遺産を素通りさせてしまったのが心残りである。
 機会を見付けて13㎞ある葛城古道を案内したいと思っているが、サークル構成メンバーの高齢化が進み、果たして日帰りで歩くことが出来るだろうか?阪神方面からは不便で遠すぎると言うのが二の足を踏ませる。あとは御所市で宿泊するという選択肢が残っているのだが。


「先々で 日傘かすめて 赤とんぼ」