ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

大賀ハス

         2000年前の種から発芽した大賀ハスの子孫

            珍しいハマデラソウ(ヒユ科)

          赤とんぼさんの事前説明にメモをとる参加者

      ボランティアガイドさんから仁徳天皇陵古墳の説明を受ける


 サークル「トンボのメガネ」では6月に近代史にも触れようと大和民俗公園を訪ねた。その延長として、7月の例会では古の文化に触れようというコンセプトで、世界遺産である下鴨神社と糺の森、さらに今回は堺市の百舌鳥(もず)古墳群の博物館とも言うべき大仙公園を訪ねてきた。
 もともと自然観察サークルなので、歴史に詳しい方もおられないように見受けられる。くまなく訪ねると健脚でも優に1日を費やしてしまう古墳群エリアである。初めてという人もいたので、仁徳天皇陵古墳は外せない。近接する履中天皇陵古墳も案内したい。日本で最大規模の仁徳天皇陵は、エジプトのクフ王のピラミッド、秦の始皇帝の墳墓と並んで世界三大墳墓と称されている。履中天皇陵も日本で3番目の規模を持つ立派な古墳である。公園内の前方後円墳・帆立貝形墳・円墳などを見て回り、にわか古墳研究者は、ぶり返した梅雨の蒸し暑さにぐったり。
 本来の植物観察として2000年前といわれる大賀ハス(古代ハス)を堺市都市緑化センターに訪ねる。手入れの行き届いた園内には四季折々の花が植栽され、各種ガーデンにはテーブル、ベンチが設置されているので、そこでしばしくつろげる。我々14人の貸し切り状態だったので、ランチもピクニック気分で楽しめた。
 今回の初対面植物は北米原産のヒユ科ハマデラソウである。1932年に堺市の浜寺海岸で発見され、牧野富太郎が地名を冠して名付けられたらしい。比較的新しい外来種だが、姿を消しつつあるので、地元の愛好者たちが「ハマデラソウを守る会」を設立して、浜寺地域の子どもたちとともに保護・育成に取り組まれているらしい。


「大賀ハス 古墳に負けじと 二千年」

弟子入り叶わず😞

               座長のだんまる君

            だんまる作品


 依頼された「夏休み元気ひろば」の準備に明け暮れる日が続いている。工作材料や紙芝居にもやっと目処が付いた。後は補助材料の到達と紙芝居の枠作りを残すだけになった。久し振りに妻の主宰する「2木山の会」に参加できるはずだった。ところが終日の雨予報になっている。やむなく中止の判断をしたので、仕方なく傘を携えて散歩に出掛けた。
 散歩途中で懇意にしている方の事務所が開いていたので覗いてみた。何時も顔を合わすと招じ入れられ、コーヒーを入れて下さる。中には知り合いの若者の姿も見える。初顔合わせの方もおられたので自己紹介し合う。話が進むにつれて、妻は2~3度会ったことがあると言い出し「初めまして」の挨拶を取り消し「お久し振りです」で一気に盛り上げる。実はお父さんが大阪で最後と言われた紙芝居師の「ヤッサン」で、晩年は能勢にお住まいで妻も知り合いだった。
 そのヤッサンは48人もの弟子を残して他界された。そのご子息である「だんまる」さんが2代目「ヤッサン一座」の座長として、紙芝居文化を更に進化させ伝承されている。日本国内は言うに及ばず世界まで羽ばたいておられる、頼もしい文化伝承人である。製作された作品の一部を見せてもらったが、なんとも言えないほのぼのとした作品の数々である。一気に気に入ったので「弟子入り」を頼んだ。髪の毛は少なくなっているが同じ髪型である。作風が違うが紙芝居も作ってきた。即座に「無理です」と断られた。その代わり我が家での飲み会にお邪魔しても良いかなと興味を示された。彼の活動拠点は浅草だが、住まいは大阪のてっぺん能勢の、さらにてっぺんと言うべき標高500mの天王に居を構えられた。


「梅雨模様 夢の架け橋 紙芝居」

紙芝居『ひかるゲンジ』

          手作り紙芝居「ひかるゲンジ」と読み原稿


 今月末に「夏休み元気ひろば」での工作提供を頼まれているので、今回もサプライズとして紙芝居を見てもらおうと思っている。手作り紙芝居の在庫といっても10テーマほどしか作っていない。それも統一した厚紙を使っていないのでサイズがまちまちで、スケッチブックに描いたものまである。
 少し季節はずれるのだが、能勢では何処でもホタルを観ることができる里山環境が整っていて、子どもたちにとってはお馴染みの昆虫である。「NPOホタルの会」のHPなどを参考に、出前教室用に作った紙芝居がある。持ち運びが便利なスケッチブックに描いたものだが、少し時代に即した内容にバージョンアップさせたくて、厚紙に描き直し、タイトルも「ホタルあれこれ」から「ひかるゲンジ」に。紙芝居の枠も作り直さなければ。
 そんな作業をしている矢先に、感染力の強いコロナが一気に7番目の波を作り出した。果たして「元気ひろば」を開催することが出来るのだろうか。
 サークル「トンボのメガネ」も8月1日~2日に宿泊例会を予定している。参加予定の14人はシニアである。仲間たちと相談した結果、中止せざるを得ないとの判断で、宿泊先にキャンセルを申し出る。密を避けるために部屋数を増やしてもらうなど、配慮して頂いたのに「やっぱりやんぺ!」と言わなければならない主宰者のつらさ。でも気持ちよくキャンセルを受け入れて下さった宿の対応にホッと一息。何時も、のほほんとしているような「光るロク」にも気苦労が絶えないのだよ!


「ゆらゆらと ホタル消えたが 第7波」

目弾(メハジキ)

                工作材料作り

              ウワミズザクラのスプーン


 手の入っていない野原などでたまに見かけることがあるメハジキだが、最近はほとんど目にすることが少なくなった薬草だと思う。別名で益母草(やくもそう)と表記されるように、母の益になる薬草として古来から婦人薬として利用されてきた。
 目弾(メハジキ)などというのも変わった名前だ。シソ科植物だから茎は四角になっているが、それを短く切ってまぶたに挟んで目を開かせて遊んだらしい。そこからつけられた名前だと手持ち図鑑で紹介している。昔の子どもたちは野原など屋外で遊んでいたので、色んな冒険や発見などを経験し、植物の名前などにも係わるほどの逞しさを持っていた。
 間もなく夏休みが始まる。今月末に「夏休み元気ひろば」で工作提供を依頼された。少しでも自然に触れさせたいので、自然工作にこだわって提供している。自然からの贈物をありがたく利用するというコンセプトで、自然への誘いになれば良いのかなと思っている。教育委員会に確認すると50人まで募集するという。50個の工作キットを準備するのも大変だが、
50人相手の工作教室は過去に経験が無い。最大でも30人までとしてきた。2人の方にお手伝いを頼んでいるが、50人学教なんて昭和前半の風景である。どうなることやら。
 ご近所で学校支援活動に参加している方から、ご主人の作品としてGreen Wood Workとしての手作りスプーンが届けられた。しかも材はウワミズザクラだと仰る。伐採されてしまったウワミズザクラから作られたという曰く付きの作品だ。大切に愛用したい。自然を大切にしたいロクの想いが、色んな方に伝播して素敵なプレゼントとして戻ってきた。


「目はじきを 使いたき児の 愛おしさ」

夕方の蜘蛛

                 クモの曲芸


 朝クモは縁起が良く、夜クモが縁起が悪いので、家の中から追い出せ!などと親から聞いた事を思い出す。子供心にそんなものだと疑わずに育ってきた。少し大人になり芥川の「蜘蛛の糸」など読んだりして、姿形で損な役回りをおわされているクモが、実は益虫だったんだと知るようになった。
 荒れ放題のビオトープ風花壇にもクモが巣を架けている。害虫退治だけなら良いのだが、たまにトンボなどが巣に絡まってしまうこともある。複雑な気持ちになるが、これも自然の成り行きだから仕方ない。肉眼では確認できない長い糸が木の枝から渡され、夕方になると綱渡り宜しくクモのシルエットが空中に浮かび上がる。サーカスの曲芸師のような俊敏な動きを見せてくれる。
 梅雨明け宣言が間違っていたのかと思うぐらい、梅雨真っ最中のような今日この頃である。雷雨になったりするので、まるで梅雨明け間近の様相である。夜中に窓を閉めなければならないほど雨が吹き込んできた。おかげで気温も少し下がり凌ぎやすい。季節は着実に秋に向かっている。オミナエシの黄色が清々しい。


「蜘蛛の囲が 曇天に溶けて 蜘蛛踊る」