ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

羽化第1号(ジャコウアゲハ)

                   脱け殻


 花壇にウマノスズクサを植栽して、ジャコウアゲハが産卵してくれるのを心待ちしていたのは3年前からだった。昨年はしっかり根付いていなかったので、幼虫のために何度も摘んで帰ったものを枯らさないように活け足しておいた。今年は2メートル位までツルを伸ばし、やっと花壇に定着した。そこに雌が足繁く訪れて何ヶ所かに産卵してくれる。
 卵探しから観察が始まる。ミリ単位の幼虫が次第に大きく成長するのを、孫の成長を見守る如くに観察し続けてきた。卵を確認したのが5月8日で、最終齢の幼虫がサナギ化する態勢に入ったのが6月7日だった。そのサナギが昨朝に2週間で羽化してくれた。羽を乾かすまでに数時間前止まっていたが、夕方には何処かへ飛び去ってしまった。多分、今日も別のサナギが羽化しそうな段階に達している。羽化の様子を観察したいのだが、救援会の会議があるのでまたの機会に譲りたい。あとサナギになっているのは5匹ほど残っている。
 ご存知のようにジャコウアゲハは幼虫の段階から体内に毒をため込み、蝶になっても捕食されない保身術を持っている。その毒成分アリストロキア酸を持つのがウマノスズクサである。そのジャコウアゲハに擬態する蝶としてクロアゲハ、オナガアゲハ、アゲハモドキが知られている。虎の威を借る狐と言うところか。


「朝の羽化 雨避けるごと 梅雨の蝶」

京そぞろ歩き


 シニア自然大学校の某研究科のOB会としてサークル活動が続けられきたが、コロナで長らく例会を休止してきた。そろそろ再開しても大丈夫かなと言うことで、とりあえずは懇親食事会からスタートしようと提案して、少しは旅気分も味わえる京都のお座敷がんこでの開催となった。
 あいにくの雨になったが高瀬川沿いを歴史散策しながら食事会場に向かった。高瀬川は豪商 角倉了以の掘削によって出来たと伝えられている。彼の別邸だった処が変遷の末「がんこ高瀬川二条苑」として復活し今に活用されている。
 2時間あまりの懇親会だったが、シニアの集まりでは病歴披露と、かたや年齢を感じさせない元気報告が定番の話題になる。免許証を返納して車を手放したので、ゴルフにも行けていないという老いの嘆きも、やがてはやってくる道かなと一抹の寂しさを覚える。それでも酒が進むにつれて皆さんの健啖ぶりが発揮される。
 明治維新で活躍した歴史に残る人物の片鱗を感じさせてくれるエリアをそぞろ歩きして、舞妓さんに会えないだろうかと先斗町にも足を運んだ。次回も行き先を提案しなければならないのだろうなあ~と思いながら帰路は千鳥足になっていた。


「シニアには 梅雨もまたよし 古都歩き」

わらび座


 東北ハイキング旅行の楽しみの一つに「あきた芸術村」が含まれていたことである。初日は八甲田山からひたすら雪とぬかるんだ道を下山して、一度は入湯してみたい酢ヶ湯温泉が宿だった。温泉こそ旅の疲れを取ってくれそうな湯だったが、部屋は昔ながらの湯治客用で、トイレや洗面場は共同だから不便で仕方なかった。
 翌日の宿泊先は秋田県をホームベースとして全国公演を続けている「わらび座」の本拠地「あきた芸術村」だ。わらび座は民謡の宝庫といわれる秋田県で1951年に創立された劇団で、昭和世代なら地域公演を観た方も多いことだろう。青年時代には日本の伝統文化を普及させようと、公演のチケットを持ち回った事を思い出す。パー券を売り歩くか、わらび座のチケットを普及するかなど、当時の青年は文化活動の一端を担っていた。
 劇団創設70年にもなり、中には親子三代にわたり団員という方もおられた。現在は5つの公演グループで全国公演の傍ら、海外公演も続けておられ16カ国に行かれたらしい。芸術村内には立派な大劇場も設置されて、修学旅行などの団体客に利用されている。我々は少人数25人だったので小劇場での観覧となる。45分のショータイムだったが若手団員の元気な踊りに昔を懐かしんだ。
 地熱発電などの見学にも行き、宿で酒をくらっているだけではなく、エネルギー問題の勉強もしてきたことを付け足して陸奥旅行報告としたい。


「陸奥は 梅雨の晴れ間を 醸しだし」

稚児車(チングルマ)

                チングルマの群生

                イワイチョウ

                 オオカメノキ

                 オオバキスミレ


 陸奥ハイキング報告をしなければと思いながらも、日々の活動に追われてブログアップが後回しになってしまう。昨日も区内の旧村の方々から、妻に雨乞い山の案内を請われていたので、何度も登った山だが一応下見をしておこうと歩いてきた。ハイカー仲間なら荒れた道やブッシュがあっても突き進むことが出来るが、農家の方々は体力こそあるものの、荒れた道を歩かせるわけにはいかない。当日は剪定バサミ持参で露払い役として臨むことにした。
 せっかくの陸奥ハイキングである。雪解け直後といえども植物たちは一斉に花を咲かせてくれる。北海道や東北での季節の移り変わりの素早さである。まだ百花繚乱というほどでもなかったが、憧れの高山植物チングルマが群生状態で迎えてくれた。コマクサほどの貴重種ではないが、ハイカーにとっては懐かしい高山植物である。白い5弁花は草本のように見えるが、バラ科の落葉低木である。初夏の湿地帯に咲く花は可愛いが、花枯の姿にも惹かれる植物である。
 ミズバショウも至る所で繁茂しているが、雪国のものは小さくって可愛いので、思わず水芭蕉の花が~♪とくちずさんでしまう。ところがクマは休眠から目覚めると、先ず毒草であるミズバショウを食べて腸内を清掃するらしい。初耳だし興味ある話だった。今回初めて見たのはイワイチョウという湿原植物である。他にもイワナシやオオカメノキ、オオバキスミレなど各種、サクラまで咲いて入れくれた。


「陸奥の 初夏に咲く白 チングルマ」

チーズ・🐟・🍷・🍶(父の日献立)

                44cmの真鯛など

              捌いていると釣り針が

                イトヨリは虹色


 何時も忘れずに娘夫婦から贈物が届けられる。それで「父の日」だったのだと再認識する。プレゼントが届かなければスルーしてしまうぐらいの祝い日である。
 母の日には概ね衣料品などの品物が届けられる。飲み助の父にはワインの詰め合わせや、高級清酒、グルメセットなどが送られてくるのが定番になっている。2年半ほど外国旅行が出来ていないので、両親は美味しいチーズに巡り会えていないだろうと判断したのだろう。世界のチーズ専門店オーダーチーズ(株)から珍しいチーズの詰め合わせ、20ヶ月熟成の生ハム、イタリア産白トリュフカシューがフランスワイン付きで届けられた。何れも専門店でしか手に入らないグルメセットである。届いた日に味見したかったのを我慢して「父の日」に頂くつもりだった。
 ところが昨夕に釣り立ての立派な鯛が届けられた。何時もお世話になっている能勢の釣りバカ「浜ちゃん」が、数時間前に釣り上げた44cmの真鯛とイトヨリである。夕飯の準備は終わっているので、とりあえず捌くだけにしておく。鯛は生で食べたいが梅雨時だから4つに捌いた柵は日持ちするように全て昆布締めにしておいた。イトヨリの鱗を剥いでいると虹の輝きである。スーパーで仕入れた魚類と一緒に煮付けることにした。
 オニヤンマの工作アドバイスに訪れたお宅からは、お礼として新潟の清酒を頂いた。父の日に何を戴こうかと悩む?数々の贈物で嬉しいハムレットになっている。


「父の日を 悩ます献立 ハムレット」