ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

淡竹(ハチク)採りとお米の勉強

               四畳半位の水田遺跡

            手作り紙芝居「ごはんは何科?」


 雨後の竹の子と言われるぐらい、竹の生長は著しい。散歩道で見付けたハチクが伸びきっていないだろうかと気掛かりだった。今年はじめてのハチクは足で蹴飛ばして持ち帰った。孟宗竹のタケノコは糠や椿の葉で灰汁抜きしないと食べられない。ところがハチクは灰汁抜き不要で、茹でるだけで色んな料理に使える。
 午後からは地球環境自然学講座が控えている。午前中にハチクを採りに行こうと、工作用に頂いた鋸を持って竹林からはみ出しているタケノコ採取に出掛けた。工作よりもタケノコ採取用の鋸かと思うぐらい使い勝手の良い優れものだった。10本ほど採取出来たので、我が家用だけを残し、ハチク大好きという講座仲間にお裾分けしてあげることにした。
 自然学講座のテーマは「米の日本史」で「ふじのくに地球環境史ミュージアム」の館長 佐藤 洋一郎先生だった。稲作文化のルーツから始まり、縄文人と大陸からの渡来人との軋轢、次第に稲作が定着していった古来の歴史は興味深かった。度重なる洪水から生き残る術として綿が栽培された話などは目から鱗だった。食育用として作った手作り紙芝居に歴史要素も加えて、内容の深いものにしたいと講座から触発された。
 帰宅するとハチクの若竹煮が作られていた。今朝はタケノコご飯らしい。日本食が世界から注目される中、米離れをする日本人の何と多いことか。食糧自給率を上げるためにも、米食中心の食生活は国土を守るためにも大切な課題である。武器より米だよ!


「竹の子を 蹴ればポキンの 悲鳴かな」

紫鷺苔(ムラサキサギゴケ)白花

          サギゴケ(ムラサキサギゴケの白花種)

            ムラサキサギゴケ(参考画像)

                  アサザ

             スズメの水浴びと砂浴び


 ムラサキサギゴケが田んぼの傍などに群生していたのは、写真で確認すると4月の初旬の頃だった。放置された田んぼなどでよく見かけるのは幾分湿ったところを好むようである。手持ち図鑑ではゴマノハグサ科だが、最近はハエドクソウ科に再分類されている。よく似た仲間のトキワハゼに入れ替わってきたように見受けられる。
 サークルの打ち合わせで天王寺の慶択園に行ってきたのだが、隣接する池に毎年ムラサキサギゴケの白花が咲く。既に花期を終えているかと思いきや、これから咲き出すという雰囲気だった。草刈りされたあとに、再度顔を出してくれたのかも知れない。いずれにしても珍しい白花なので出会えると嬉しくなる。タイトルにムラサキサギゴケの白花としたが、命名の由来が白花種に対して「サギゴケ」と名付けられたので、もしかしたら別種扱いされているのかも知れない。マイ図鑑ではムラサキサギゴケを母種として、両者を区別しない考えもあるようだ。
 池には絶滅危惧種のアサザも繁茂している。スズメの水浴びや砂浴びにも出会えた。コロナ後初めての町外脱出となったので、観るものすべてが新鮮だった。


「浮き草を 押し退け鯉の 泳ぎ来て」

青梅をジャムに

             3キロあまりを採取してきた

           青梅のジャム


 スイカズラの花集めに歩いている時に梅の実がたわわに実っているのに出くわした。以前に見たこともあるのだが、別に気にすることもなくやり過ごしていた。今回近寄って確認すると結構立派な青梅である。管理者もいないようで知り合いの方が毎年採取されておられる事を伺った。そんな嬉しい情報も頂いたので、早速、青梅採りに出掛けた。
 昔は梅酒造りに励んだものだが、作っても飲ないので古酒として収納庫に溜りだした。ブランデーで作ったものなど、年月と共にまろやかな果実酒になったのは確かである。そこまで待つのが億劫なので、梅酒造りから遠ざかってきたと言うのが経緯である。昨年は梅の実を頂いたので、直ぐに飲めるだろう梅ジュースにチャレンジした。それも味見をしただけでまだ残っている。
 梅の実は健康食品で風邪や食欲増進に顕著な薬効があることは、古来から伝わる梅干しなどで経験済みである。さりとて梅干しを作るのは大変である。南高梅の蜂蜜入り梅干しを知ってからは、お婆ちゃんの酸っぱくて塩辛い梅干しからも遠ざかるようになった。
 手っ取り早く梅の薬効を取り入れるには梅肉エキスに限ると、その亜流としての青梅ジャムを思いついた。比較的簡単に作れるが、果肉を無駄にせず種を取り出すのに時間がかかった。グラニュー糖で作りたかったが、買い置きがなかったので奄美のきび砂糖で作ってみた。注意していたが焦がしてしまい、苦味がブレンドされたジャムになってしまった。2キロ近くの青梅を使ったので、大量のジャムが出来上った。消化器系伝染病に強い殺菌力があり、食あたりや暑気あたりにも薬効があるので、夏場に向けて重宝するだろう。


「青梅に 昭和の陰が 二つ三つ」

狐薊(キツネアザミ)

                キツネアザミ

                 シャリンバイ

         やっと漕ぎ着けた「忍冬酒」


 どうしても忍冬酒を作りたいのでスイカズラの花を集め歩いた。散歩道の何処にでも咲いているスイカズラだが、いざ花を集めようとすればたくさん咲いていた場所などが思い浮かばない。と言うもの端から採取目的の植物ではなかったからである。クサイチゴなどだとジャムにしたいなどの下心があるので、数年前に摘んだことがある場所まで覚えている。100gの花は確保したいので、三草山の麓まで足を伸ばした。お陰で昨日分と合せて十分すぎるほどのスイカズラの花を集めることが出来た。
 このコースにはキツネアザミが繁茂しているところがある。アザミに似るが別物で、狐に騙されたというところから付けられた和名である。外来種と思っていたが日本も原産国の一つで、若葉は食用にも利用されていたようだ。
 キツネアザミには悪いが、広島の被爆者はサミットに期待されたおられたようだが、何一つ核廃絶に向けた合意は成されなかった。「平和」の名の下に武器のやりとりがウクライナを利用して進められた。良心を失ったマスコミは核廃絶のキャンペーンを発信しただろうか。キツネに騙されたと言うレベルではない、軍拡路線を見抜く力を持ちたいものだ。
 河川沿いに植栽されているシャリンバイが花を咲かせている。もともと沿岸部に自生する植物だが、公園樹や庭木としても利用されている、馴染みのある植物だ。バラ科とは思えないのだが、花は梅に似ているので納得するしかない。黒い実が出来たときにバラ科の特徴があるのか確認してみたい。樹皮や幹、根などは染料に使われるとのことで、奄美の大島紬はシャリンバイを使っていると、バスガイドさんに聴いたような気がする。


「嘘発見 まなこ開けと 狐薊」

チラシの編集

           仕上げたチラシ

          前回編集したチラシ

              集めたスイカズラの花

               卯の花も咲き出した


 えん罪事件支援を主な活動としている救援会だが、大阪府本部内でも箕面豊能支部はユニークな活動に取り組むので、全国的にも注目を集めている。恒例の野草料理の集いも支部の取り組みの一つである。
 支部大会に話題の人を招くのも、会員さんから喜ばれている。統一協会が世間を騒がせたときには、勝共連合を名乗る統一協会の団体から事件がでっち上げられ、警察権力から弾圧を受けた辻さんの奥さんに来て頂き、裁判で勝利するまでの苦労話を、明るく話して頂き事件支援の大切さを学んだ。
 NHKで三度も放映されたコンビニ強盗事件でも、えん罪にあったミュージシャンの土井さんをお招きして、何が何でも犯人に仕立て上げようとした警察権力の、生々しいえん罪被害者作りの一部始終が報告され、身の引き締まる思いをしたものだ。
 そんな経験をされた土井さんを再び招き、野外ライブをすることになった。そのためのチラシ作りはロクの担当である。ニュースの編集能力を買われての依頼である。前回も箕面駅前ステージをお借りして野外コンサートを催行した実績がある。今回は地元のグループとのコラボなので、人集めまでして頂ける筈である。
 仕事を終えて午後からは、気になっていたスイカズラの花集めに歩いた。忍冬酒を作るには100gの花が必要だ。かなり集めたつもりだが50gにも満たなかった。
 卯の花が咲き出してきた。この花は「夏は来ぬ」でお馴染みなので、ウツギと呼ばずに卯の花で通したい。ホトトギスも時をたがえず啼きだしている。今年は「夏は来ぬ」の作曲家小山作之助の生誕160周年になるはずだ。
 能勢の地元でもカフェ&ギャラリー『やまぼうし』さんたちがコンサートを企画されている。5月28日の能勢と、6月16日の箕面から平和と愛の歌声が鳴り響く事だろう。


「卯の花の 香りと共に 夏は来ぬ」(季重ね承知で)