ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

イベント『花さんぽ』本番

           人気があったバッタとカタツムリ

            用意したバッタの完成品55匹

           紙芝居と大型絵本の読み聞かせなども


 いつも隣町と紹介しているが、大阪府豊能郡という行政エリアは豊能町と能勢町に別れている。同じ郡内の豊能町を便宜的に隣町と言っている。
 豊能町には能勢電鉄が通っているので、光風台とかときわ台という新興住宅地もあり、交通の便も良いことからベットタウンとして開けてきた。そんな新興住宅地を中心に「お庭の花巡り」をして頂こうとして企画されたのが『花さんぽ』である。今年は第3回目だが、子どもたちにも楽しんで貰おうと、エリア内の公園でイベントが催される。それのお手伝いで昨年から工作提供をすることになった。前回は虫除けトンボのオニヤンマだったが、今回はシュロで作る草玩具3種類を提供することにした。
 テーブル3脚をお借りして、カタツムリ、熱帯魚、バッタをそれぞれが担当して作って頂く。昨日の参加状況から、カタツムリは幼児向けだったようで、高学年の子どもたちはバッタにチャレンジしたそうであった。どうしても出来ない人には作り方マニュアルとシュロの葉を渡し、予め用意して置いたバッタの完成品を差し上げた。大人の方も何人かチャレンジされたが、マンツーマンで対応しなければ仕上らずに、子どもの方が飲み込みが早いと感じることしばしばだった。完成品のバッタは55匹用意したが、今日の分が足りるか心配である。天気も下り坂だが、今日もありがとうの声を聞くために出掛けよう。


「子の笑顔 見たさに棕櫚で 汗流し」

白糸草(シライトソウ)を訪ねて

             コガクウツギとヤブウツギ

                タケニグサ観察

              ツチアケビも出て来た

          仲間が先生役になり生態など伝えてくれる


 楚々としたシライトソウの自生地を教えて頂いたのは随分と昔である。その後色んな草原で儚げに咲いているのを何度か観察したことがある。
 サークル「トンボのメガネ」仲間から数年前に群生地の情報を教えて貰い、一昨年やっと念願叶ってサークルで訪問したのを思い出す。それまでに何度も下見で訪れたり、他のサークルで訪問しているので、主宰者としては目新しいことはないのだが、今年はこれぞ群生地だとばかりに、険しい山の斜面を覆い尽くすほどのシライトソウが咲き誇っている。枯れ始めている花穂などひと株も見当たらない。まさに最盛期に巡りあえた幸運を24人の参加者で喜び合えた。初参加の人たちも多い例会なので、ブラシ状の花をしっかりルーペで観て貰い、花弁の枚数など花の仕組みを観察して頂く。
 手持ち図鑑ではシライトソウはユリ科になっているが、シュウロウソウ科に再分類されている。原産地は日本で中部以南に自生している。根生葉はショウジョウバカマとそっくりだが、花に見とれてそこまで観察して貰えなかった。余りにも密集していたので根元まで見えなかったからかも知れない。
 観察会の主目的は四季観察の春バージョンなので、駅からシライトソウ群生地までの道中は通常通りの観察で進める、ウツギ類などが咲きだし、六甲山系に自生するヤブウツギの華やかさに、名前を変えてやれば良いのに!とにわか命名者まで現れる楽しい観察会だった。


「初夏の谿 香りに満ちる 花咲かせ」

振野山(547m)

            ホーホケキョに見送られて出発!

             神社には立派なカゴノキが

                  振野山頂

     アカマツにはびっしりサルノコシカケが

          見晴らしの利くところでやっと薄日が


 妻の主宰する「3木山の会」は雨予報なのでどうするのか気になっていた。催行するかどうかは妻が決めるので様子を伺っていた。グループLINEで連絡が流れてくる。9時過ぎには雨も上がるとのエリア予報なので、催行することに踏み切ったとのこと。
 一応参加するために日程確保はしてある。何度か訪問した妙見山に隣接する振野山547mで、大堂越えからの急登になる。下りは野間城址方面だが、尾根道のアカマツが松食い虫で枯れて、登山道は松落葉が積もりルートがはっきりしない。以前に付けたトラ印のテープが目印だ。マニアックなコースなので踏み跡も定かでなく、最後尾を歩きながらコースを踏み外していないかと心配しながら着いて歩く。
 野間城址にはお稲荷さんの狐が鎮座している。赤い鳥居を見付けて、やっと間違いなく下山出来た!と胸をなで下ろす。高田郁作品に登場するやさしい狐の面影はなく、まさに狐目と言われる険しい表情のお狐さん2体だった。1人登山では気味悪くてその場に立てないだろう。ご神体の狐の雄雌判断は?何方もご存じなかった。片側は巻物を咥えていたが。
 今回のコースには期待していた草花や木々の花に出逢えなかったのが残念だった。というのも僕の出番が無かったからである。それにしても寒い中での山歩きで、雨に遭わなかったのだけが救いだった。


「山に入り 汗もかけない 若葉寒」

シークワーサーへの期待

          ヒラミレモン(シークワーサー)の蕾

               お隣の柚子の蕾と花


 沖縄ではシークワーサーの名前で脚光を浴びているミカン科ミカン属の常緑低木だが、ひとくらクラブの仲間に数年前に若木を頂いた。能勢では育たないだろうと思っていたが、しっかり根付いて、今年は蕾を10個ほど付けてくれている。もしかしたら結実してくれるかも知れないと期待を掛けている。というのも頂いた方が今年の早春に虹の橋を渡ってしまわれた。彼からは多くのことを教えていた僕にとっての先生役だった。そんな恩人の功績を忘れないためにもシークワーサーの実りを心待ちにしている。お隣には柚の木が植栽されている。同じミカン科なので、蕾も花もよく似ているし開花時期も殆ど同じである。果実の大きさが違うのでシークワーサーは小振りの蕾を付けている。結実しても配れるほどもないので、とりあえず我が家の消費に留まるだろうと、獲らぬタヌキの皮算用をしている。
 もともと和名のヒラミレモンは酸味が強いので芭蕉布の洗濯や、しみ抜きに使われていたらしい。沖縄で注目されだしたのは、果実にノビレチンをいう抗がん作用を持つ物質が含まれていることで、ジュースなどの商品化に漕ぎ着けた。濃縮ジュースはかなりお高いが土産物として人気があり、沖縄土産として先日頂いたばかりである。
 バッタ作りの際にシュロの小葉を主脈を中心に裂かなければならない。爪で裂くようにしているが、効率よく裂けるように親指の爪をカッター代わりにカットした。まるで職人のような力の入れ方である。あと3日間、爪を欠けさせないように気を付けなければ。


「お隣と 香り比べの 花みかん」

バッタ作り

            出来上ったバッタは水に浸ける

            河原に自生するシュロを採取

         大型揚羽のモンキチョウがノアザミで吸蜜中


 今週末に隣町のイベント「花さんぽ」で工作提供を依頼されているので、お手伝いして頂く方に草玩具作り方の研修会は先日済ませた。彼女たちが子どもたちを前にちゃんと伝授できるかは未知数である。
 簡単なカタツムリと熱帯魚は何とかなるだろうと思っているが、バッタは手こずる筈である。子どもたちにマンツーマンで教えると言っても、時間の制約もあり、デモンストレーションで終わってしまう可能性がある。保護者に作り方の動画を撮って頂き、家で作って貰うと言う方策を考えている。2日間で100人の子ども来訪を見込んでいるが、半分ぐらいはバッタを欲しがると想定している。1匹織るのに5~10分ちかく費やすので、3時間掛けても20匹ぐらいしか対応できない。子どもたちを待たすわけには行かないので、デモンストレーションを観てもらい、用意した完成品を渡すことにする。
 棕櫚の葉は農家の庭先に植栽されているので、声を掛けて貰うことも出来るが、新しい葉を切り取ってしまうのは忍びないので、河原に自生しているシュロの葉を高枝バサミで採取しに出掛けた。週末まで枯らさないように小葉を一枚ずつ捌いて、水に浸けておく。
 バッタの完成品も水に浸け、乾かないようにビニール袋に入れて保存する。果たして活き活きしたバッタを当日提供できるか?残り3日間ほどを注視しておきたい。約30ほど織ったので、あと20匹ほど追加しておかなければならない。今日もバッタ作り!


「子らたちに 季節先取り バッタ編む」