ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

青木


 今まではミズキ科に分類されていましたが、最近ではガリア科と云う馴染みのない科に分類されることになったアオキです。日本特産ですが一部韓国辺りにも自生しているようです。何処の山にも自生が観られますが、江戸中期から庭園樹として好んで植えられるようになりました。写真のアオキは葉っぱの様子からヒメアオキかなと思いますが、分布は日本海側の積雪地帯とされているので確かな事は判りません。4月頃、雌雄別々の目立たない花を咲かせますが、観察会ではルーペで違いを確認して貰います。冬に真っ赤な実を付けるので目を引きます。少し大きな実なので誰(鳥など)が好んで食べるのか興味のあるところです。
 火傷・腫れ物・できもの・ひび・あかぎれや凍傷などの薬用として利用されているようです。奈良吉野には特産の「陀羅尼助(だらにすけ)」と云う胃腸薬がありますが、奈良方面の薬局で見付けた時には常備薬として買って帰ります。その陀羅尼助の真っ黒な色付けにアオキが使われています。アオキやオトコヨウゾメ・ヘクソカズラ・ギンリョウソウなどを標本にすると乾燥段階で酸化して黒変する性質を持っています。アオキの枝や茎や葉を切っておくと黒く変色するので、機会があれば試してみて下さい。


「残り雪 渓を彩る 赤き実も」

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