ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

菜の花

             早春の使者:菜の花と蕗の薹


 「菜の花」を広義に取ればアブラナ科の野菜全般の花を指し、道の駅などに並ぶのが野菜の花や蕾である。一方狭義に解釈する「菜の花」と言えば、なたね油の原料になるアブラナのことで、中国原産で朝鮮半島を経由して渡来してきた。1100年以上も前から搾油されてきたが、灯火用に用いられ出したのは室町時代に入ってからのこと。所属するサークル「ひとくらクラブ」では毎年ツバキ油搾りを恒例行事にしているが、油の専門家がおられるのでその辺のレクチャーは受けている。シソ科のエゴマから採れる荏油(えあぶら)は、なたね油以前の油搾り材料だったらしい。最近ではエゴマ油が体に良いと見直され、高値で売られている。明治以降にヨーロッパから入ってくるようになったセイヨウアブラナがなたね油の主流になっている。
 アブラナも一般的に流通する「菜の花」も蕾の頃の若い葉や茎は食用になり、早春の、花の蕾おひたしなどの和え物は、春が来たよと舌から伝えてくれる。先日アップした蕗の薹がさっそく地元の知人から届けられた。まだ奔りなので、とりあえずは春を先取りしたいと卓上天ぷらで頂いた。初恋のようなほろ苦さが何とも言えない。


「舌と目で 愛でる早春 田舎道」

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