ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

言葉を奪われた!(回顧録)

              リハビリ用単語カード

               居酒屋バージョン

                草木バージョン

            ママコノシリヌグイ⇒茨の道


 オリンピック開催の是非については、国民の大多数が「今じゃないでしょう!」と声を上げたが、結果的にはその不安には目もくれず、ごり押しされてしまった。その間に政府は、アクセルとブレーキを同時に踏むというちぐはぐなメッセージを流し続けた。今のパラ五輪でもその姿勢は改善されていない。観客を入れないと言いながら、未来を担う大切な児童を動員して危険にさらしている。悪い結果を招かないことを祈るばかりだ。
 しかし、アスリートたちにとっては複雑な気持ちも残っただろうが、頑張りの集大成を発揮できた意義は大きかったと想像できる。特に病からの復帰を果たした池江璃花子の頑張りや、重度の障害を乗り越えて闘うパラ選手たちの生きる姿に、大きな感動を頂いた。
 コロナ禍で羽根を奪われて鬱屈としている極楽トンボのロクも、思い返せば大病経験者だったのだ。病気知らずの方より元気に飛び回っているが、山で意識が混濁してしまい、倒れてしまった経験の持ち主で、思いもしなかった脳梗塞の症状だった。救急車の手配もままならず消防指令車で病院に運ばれたと、意識が回復してから聞かされた。運ばれた病院が専門病院だったのと、処置が早かったので何とか運動機能障害は、軽度なもので収まってくれた。ただ言葉が出ない。自分の名前すら言えない。病気の治療と言葉のリハビリは、意識を取り戻したその日から始まった。
 懇切丁寧なリハビリ先生の助言もさることならが、病気を治す主治医は自分だと気付き、投げ出したくなる発声練習を、楽しく出来ないものかと単語カードを購入してきてもらい、そこに居酒屋で提供される料理の数々を書き込んでいった。旨いものが食べたいなあ~という一心で書き綴ったカードは100枚に達した。先生から「旨いものを食べてこられたのですね」と言われたこともあった。他に植物の名前を思い出しながら「草木バージョン」も作り併用した。今でも時々言葉に詰まってしまうが、フランス語までは求められていないから、会話には事欠かないまでに回復した。とんだ回顧録になってしまったね。


「雨の朝 何故かベールの 法師蝉」

×

非ログインユーザーとして返信する