相思華(ヒガンバナ)葉の季節
ヒガンバナの葉叢
シカ給餌中
大陸から稲作が伝来してきた頃からの植物で、人々の暮らしとは切り離せないほどのつながりがある。言い換えるなら稲作文化と切っても切れない関係を持ち続けてきた植物である。ヒガンバナは人の暮らしがある処にしか自生していない。
お彼岸の頃の花は目立つが、冬場に他の植物たちが休眠している間に、ヒガンバナだけが太陽光を独り占めするがごとく、葉を展開しているのはあまり知られていない。花の時期には葉をつけていないので、冬場の葉と結びつかないのかもしれない。葉と花を同時に見ることが出来ないので、韓国では「相思華(サンチョ)」と呼ばれ、「花は葉を思い、葉は花を思う」という意味からである。なんともロマンチックなネーミングであることか。
連日の雪で「子ども見守り隊」の朝立ち時に歩いてくれないと嘆いているが、それでも何人かが通ってくれるので、寒いからズルしよういう安易な気持ちにならない。お早うございますのひと声で、今日も頑張ろうという気持ちになれる。多分お互いが同じ思いになれているのだろう。まさに「相思華」である。
「水滴を 乱反射して 草の春」