クリスマスローズ
通称「クリスマスローズ」
フジバカマ発芽
ヨーロッパでは自生しているクリスマスローズだが、日本では園芸種として人気が高くマニアの間では高額で取引されるものもあるらしい。
基本的には早春の花のイメージが強いが、イタリアやドイツ原産の白花種はクリスマスの頃に咲くので、イギリスで愛され「クリスマスローズ」と呼ばれるようになった。日本では遅咲きのトルコ原産の品種に人気がある。欧州ではトルコ産は「レンテンローズ」として「クリスマスローズ」とは区別している。日本は品種の違うものも含め総称として「クリスマスローズ」と呼んでいる。
フクジュソウ、キクザキリュウキンカを紹介してきたので、同じキンポウゲ科の人気種クリスマスローズ(広義)も紹介しないと片手落ちになる。西洋では古くから薬用として用いられてきたが、根茎や葉には有毒成分が含まれているので、民間薬としては利用できない。下向きに垂れ下がり、花びらに見えているのは萼片で、花弁は退化しておしべの周りに蜜袋として着いているのを確認できる。その蜜袋をつまんで味見するのがロクの観察会スタイルである。
花壇には植栽したフジバカマが発芽してきた。今年はたくさんの株が出てきそうである。となればアサギマダラの訪問も期待できる。春は希望まで運んでくれる。この希望をウクライナまで届けられないだろうか。
「雨上がり 待ってましたと ものの芽が」